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染谷将太 中国の映画撮影で驚いたこと、役立ったモノ

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独特の存在感を放って多くの映画作家に愛され、園子温監督「ヒミズ」、山崎貴監督「寄生獣」などの映画に主演してきた染谷将太さん。巨匠チェン・カイコー監督による日中合作映画「空海―KU-KAI― 美しき王妃の謎」で主人公・空海を演じた彼が、初めての中国での仕事で驚いたこと、そして役に立ったモノとは? さらに「人でモノを買う」という買い物の仕方や、「ストックを2台持っている」というコンパクトカメラへの愛も語る。

◇  ◇  ◇

「買い物は、僕は、店頭ですることが多いです。日用品や消耗品はネット通販でもいいと思いますけど、買ってから長く使うものは、実際に見て、触って買いたいので。

お店の一番良いところは、店員さんに話を聞けることです。重要なのは、自分と一番ウマが合いそうだなっていう店員さんを選ぶこと。『この人……じゃないかな?』みたいな、なんとなく分かるんですよ、カンですけど(笑)。そうして『これもいいけど、こっちもいい』と腹を割って話してくれる店員さんに当たると、モノ選びがしやすいです」

最近、店舗で購入したというのは、デザイン家電で人気の「cado(カドー)」の超音波式加湿器。円柱が2本並んだデザインと使い勝手の良さが特徴で、例えば給水は、円柱の上面から水を注げるためタンク着脱の手間がかからない。

「タンクを水道まで持って行かなくていいので、水を入れるのがラクです。そしてミストが出る位置が高いので、部屋に蒸気が回りやすい。それから、タンクの水がライトで照らされて、その色で、湿度が何パーセントかわかるんですよ。それも便利。デザインもスタイリッシュで、カッコイイところも気に入っています。少し値は張りましたけど、奮発した甲斐がありました。

今、欲しいものは、コードレス掃除機です。今使っているコードレスは、念入りに掃除すると、途中でバッテリーが切れるんですよ。できれば40分くらい持つものが欲しいです」

2015年に女優の菊地凛子さんと結婚、一児の父でもある。そのためか、テレビやオーディオなどの黒物家電より、生活に便利な白物家電に興味をひかれるという。

「黒物は、テレビならテレビで、形も機能もそんなに変わらない。だから最低限そろえたら、規格が変わるとか、壊れるタイミングが来るまでは使い続けます。ちなみにウチのテレビはまだタイミングが来てないので、4Kじゃないです。

白物のほうは、まったく新しいとらえ方をするものが増えていますよね。だから加湿器だっていろんなデザインのものが出ているし、新機能も増えている。どんどん新しい、いろんなものが出てくるから、見ていて楽しいし、知識が追いつかないです(笑)」

中国のセットは、もはや町だった

2月24日公開の主演映画は「空海―KU-KAI― 美しき王妃の謎」。「さらば、わが愛/覇王別姫」(1993年)、「始皇帝暗殺」(98年)などで知られる中国の巨匠チェン・カイコー監督による日中合作の歴史スペクタクルエンターテインメントだ。染谷さんは、延暦23年(804年)に遣唐使船で中国に渡った、若き日の空海を演じている。

「チェン・カイコー監督が、『寄生獣』を見て僕の名前を挙げてくださったということで、とても光栄でした。

監督はすごく人に意見を聞かれる方で、最初にお会いした時、『空海という役を、君はどうとらえている?』と聞いてくださったんです。それで僕が『3日先を生きているような、すべてを見透かしている人だと思います』と答えたら、監督も『そうだね』と。そのうえで『ユーモアのある空海に仕上げたい』とおっしゃっていたので、笑みが多くて親しみやすい空海にすることを重視しました。

役作りでまずしたことは、頭をそることです。僕は仕事で坊主頭にすることが多いんですけど、今回は久々にスキンヘッドになって、非常に気分爽快でしたね(笑)。

演じる時に意識したのは、優雅に、レールに乗って進むように歩くこと。空海さんは、地面から数ミリ少し浮いているような感じがいいと思ったんです。優雅に動くことで、心身ともにゆったりと、冷静さを保てた気がします」

セリフは全編中国語で、発音やセリフ覚えに苦労したという。撮影は約5カ月にわたり、中国湖北省のオープンセットで行われた。セットの広さは、東京ドーム約8個分。スタッフが6年もの歳月かけ、唐の都・長安を再現した。

「もはやセットじゃなく、町がある、という感じでした。普通は張りぼてで、パネルを貼って作ったりするんですけど、この映画では、本当に建築物が並んでいる。建物の中でも撮影ができるように作り込まれていて、びっくりしました。

セット内の移動は、車でした。毎朝、セットの外で支度を終えて、バスに乗って撮影場所まで移動する。空海さんの家は町の中のお寺にあるんですけど、そこに向かう途中の景色も全部、唐代の街並み。まるでタイムスリップして撮影に行くような、不思議な感覚になりましたね。

あまりにスケールがデカいので、中国のキャストの方に聞いたんですよ。『中国映画って、いつもこんな感じなの?』って。そうしたら、『これはチェン・カイコー監督の作品だから。特別な現場だ』と話していました」

ディスカッションと飲みニケーションの日々

『空海』では、撮影の仕方、仕事の進め方で、日本との違いを感じることも多かったという。

「撮影は最長12時間、週1回は絶対に休みがあって、労働環境がしっかりしていました。

撮影は1シーンに2~3日はかけていて、新しいシーンに取りかかる朝は、メインスタッフとキャストを集めて、円になって話し合いをするんです。そこで監督がシーンの説明をしたり、『ここは、こういうふうに演じたらどうだろう』とみんなでディスカッションしたりする。その場で意見を求められることで、自分のなかで考えがまとまることもありました。

本番が始まると、カメラを回して演じては、またみんなでモニターの前に集まって、話し合いが始まる。1カットずつ細部にまでこだわっていて、1枚の絵画を作るような感覚といいますか……。普通はそんなに時間をかけられないので、本当に貴重な経験でした。

一日の撮影が終わると、監督がよく食事会を開いてくださいました。料理には、蛇が出てきたり、カエルが出てきたり……いやあ、楽しかったです(笑)。

そしてお酒は、白酒(バイチュウ)という強いお酒を、お互いをたたえ合って乾杯しながら、ガンガン一気飲みをするんですよ。初めて食事会に行った時は、乗り越えられるかな、と不安になりました(笑)」

完成した『空海』は、中国では中国語版、日本では日本語吹替版で公開される。染谷さんは中国語で演じた空海に、もう一度日本語の吹き替えを行った。

「自分が一度演じた役に対して吹き替えるという作業が、すごく難しかったです。中国語と日本語では気持ちの乗り方が違うので、撮影の時の気持ちに戻って演じると、うまく吹き替えができないんですよ。なので、日本語版には、また新たな空海を作るような気持ちで挑みました。

完成版を見た時は、夢みたいでしたね。けんらん豪華な夢の世界に、自分が一部としている感じ。ファンタジックなジェットコースタームービーになっていると思いますので、みなさんにもぜひ、ファンタジーの中に浸って、楽しんでもらえたらうれしいです」

写真を撮ることで、仕事に必要な絵心を養う

趣味は写真で、雑誌に写真連載も行ってきた染谷さん。愛用のカメラは、富士フイルムの「NATURA CLASSICA」。広角ズームレンズとフラッシュを搭載したコンパクトフィルムカメラだ。

「10代の頃にカメラ屋に行ったら、『こんな写真が撮れます』っていうサンプルの写真と一緒に置いてあって。それを見て、すてきだなあと思って買いました。

NATURAの魅力は、独特の雰囲気の、味のある写真が撮れること。小さいのでポケットに入れて持ち歩けて、フルオートで簡単に撮れるところも良いです。フィルムカメラということで、現像して仕上がるまで、どんな写真が撮れているかわからないところも好きですね。昔は、それが当たり前だったじゃないですか。でも今はデジタルが主流で、それが当たり前じゃない。むしろ醍醐味みたいになっているのも、面白いなあと思います。

僕が撮るのは、町の風景やモノが多いです。モノは、写真で切り取るからこそ美しく見えるものが多いですね。町中のゴミでも、切り取ることで作品になるっていうのが面白い。

写真を撮ることは、仕事にも生きていると思います。絵心は、映画の仕事に欠かせない大切なもの。それを養うことにつながっているんじゃないかと思っています」

NATURA CLASSICAは、現在は生産中止。「ネットで見るとどんどん相場が上がっていて。ストックを2台持っているんですけど、もう1台買っておこうかな」と笑う。

「NATURAは中国ロケにも持って行ったんですけど、向こうでは全然、撮らなかったです。余裕がなかったのか、写真を撮ろうという方向に、気持ちが向かなかった。

息抜きのためにプレステも持って行ったんですけど、それもほとんど使わなかったですね。週1日の休みは中国語のセリフの準備に追われていたので、部屋にこもって、ずっと練習してました。

そんな生活で良い気分転換をさせてくれたのは、BOSE(ボーズ)の小さい、防水機能付きのBluetoothスピーカーでした。それは『空海』の宣伝チームの方にいただいたものなんですよ。今回の映画にかけて、BOSEということで(笑)。

今でも地方ロケとかに持っていって、愛用しています」

染谷将太
 1992年生まれ、東京都出身。2001年、9歳の時に映画デビュー。09年、映画『パンドラの匣』で長編映画初主演。11年には『ヒミズ』でベネチア国際映画祭の新人俳優賞を受賞。主な出演映画に『WOOD JOB!~神去なあなあ日常~』(14年)、『さよなら歌舞伎町』(15年)、『海賊とよばれた男』(16年)、『3月のライオン 前編/後編』(17年)など。ドラマに『みんな!エスパーだよ!』(13年)、『MOZU Season1』(14年)などがある。

『空海―KU-KAI― 美しき王妃の謎』

唐の長安で、権力者たちが謎の死を遂げる怪事件が発生。遣唐使船で唐に渡っていた若き僧侶・空海は、詩人の白楽天(のちの白居易)とともに謎の解明に当たる。そこで浮かび上がったのは、約50年前に唐に渡っていた阿倍仲麻呂と、絶世の美女・楊貴妃の存在。空海が最後にたどり着いた真実とは…。監督・チェン・カイコー 原作・夢枕獏(『沙門空海唐の国にて鬼と宴す』角川文庫/徳間文庫刊) 出演・染谷将太、ホアン・シュアン、チャン・ロンロン、火野正平、松坂慶子、阿部寛 2月24日(土)全国ロードショー

(文 泊貴洋、写真 藤本和史)

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