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私のモノ語り

染谷将太 中国の映画撮影で驚いたこと、役立ったモノ

2018/2/23

「チェン・カイコー監督が、『寄生獣』を見て僕の名前を挙げてくださったということで、とても光栄でした。

監督はすごく人に意見を聞かれる方で、最初にお会いした時、『空海という役を、君はどうとらえている?』と聞いてくださったんです。それで僕が『3日先を生きているような、すべてを見透かしている人だと思います』と答えたら、監督も『そうだね』と。そのうえで『ユーモアのある空海に仕上げたい』とおっしゃっていたので、笑みが多くて親しみやすい空海にすることを重視しました。

役作りでまずしたことは、頭をそることです。僕は仕事で坊主頭にすることが多いんですけど、今回は久々にスキンヘッドになって、非常に気分爽快でしたね(笑)。

演じる時に意識したのは、優雅に、レールに乗って進むように歩くこと。空海さんは、地面から数ミリ少し浮いているような感じがいいと思ったんです。優雅に動くことで、心身ともにゆったりと、冷静さを保てた気がします」

チェン・カイコー監督からは役づくりに関しても意見を聞かれたという。「空海さんは何にもとらわれず、物事を俯瞰(ふかん)して本質を見据えている。自分もそういうふうになりたいなと思いました」

セリフは全編中国語で、発音やセリフ覚えに苦労したという。撮影は約5カ月にわたり、中国湖北省のオープンセットで行われた。セットの広さは、東京ドーム約8個分。スタッフが6年もの歳月かけ、唐の都・長安を再現した。

「もはやセットじゃなく、町がある、という感じでした。普通は張りぼてで、パネルを貼って作ったりするんですけど、この映画では、本当に建築物が並んでいる。建物の中でも撮影ができるように作り込まれていて、びっくりしました。

セット内の移動は、車でした。毎朝、セットの外で支度を終えて、バスに乗って撮影場所まで移動する。空海さんの家は町の中のお寺にあるんですけど、そこに向かう途中の景色も全部、唐代の街並み。まるでタイムスリップして撮影に行くような、不思議な感覚になりましたね。

あまりにスケールがデカいので、中国のキャストの方に聞いたんですよ。『中国映画って、いつもこんな感じなの?』って。そうしたら、『これはチェン・カイコー監督の作品だから。特別な現場だ』と話していました」

染谷さんが「びっくりした」という映画「空海」のオープンセット。広さは東京ドーム約8個分。スタッフが6年もの歳月かけ、唐の都・長安を再現した

■ディスカッションと飲みニケーションの日々

『空海』では、撮影の仕方、仕事の進め方で、日本との違いを感じることも多かったという。

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