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学校のリーダー

孫さんも驚く?久留米大付設高、医学部合格はトップ級 久留米大学付設中学・高校の町田健校長

2018/2/18

JR久留米駅から車で約20分のところにある付設。付近には山林もあり、牧歌的な雰囲気が漂う。かつては九州を代表する進学校といえばラ・サール(鹿児島市)の名前が挙がったが、今地元では「付設かラ・サールか」といわれている。九州の地方都市の学校はなぜこれほど躍進したのか。

■女子パワーでラ・サールに並ぶ

「福岡市内の女子生徒が増えている」と話す名和長泰教頭

名和教頭は「生徒の平均通学時間は約90分にもなります。わざわざ福岡市を中心とした都市圏から通ってくるからです。特に女子が増えて、進学実績が伸びました」という。在校生の約8割は福岡県内だが、うち福岡都市圏からの通学生が6割を占める。地元の久留米市など筑後地方の生徒は2割弱だという。通学圏以外の生徒は寮住まいになるが、男子生徒に限られている。

高校は05年から男女共学化した。現在は約3分の1が女子生徒だ。「女子生徒は元気で明るい。しかもわざわざうちに通う子は『絶対、医者になる』などと覚悟を持ってきますから、すごく意志が強い。17年には東大理科3類に推薦合格した女子生徒も出ました」(名和教頭)という。

もちろん学校側の受験対策は極めて手厚い。通常の6時限目の授業が終わるのは午後3時25分だが、高3には7~8時限目(終了は午後6時)が用意される。「東大数学」「九医英語」など志望校に応じ、「特別講座」を選択受講できる仕組みだ。毎年春に志望校の動向をにらみ、講座を策定する。

活発な女子生徒の比率が増えている=久留米大学付設中学・高校提供

高3向けの年4回の「校内模試」も伝統になっている。国語、数学など各教科の教員全員が、東大、京大、九大医学部などの入試問題を分析、研究して出題を作成。長年蓄積したデータを基に結果を分析、検討して、生徒たちと課題を共有し、受験対策につなげる。町田校長は「私も校内模試を受けました。教員の手作りのビッグデータです。これが学校の資産ですね」という。1989年から化学を教えている名和教頭は「大学受験の結果は、ほぼ校内模試の結果通りになる。大手の予備校の模試よりも正確です。年間の学校行事予定表を作成し、4回の校内模試を各回ごとにテーマを決めて、実施しています。それを基に生徒は傾向と対策を練る」という。

結果、通塾率は約1割にとどまる。「授業についていけない生徒が塾に通っているケースがあるぐらいです」(名和教頭)という。

■OBは濃いキャラが続々 

付設のOBはテレビなどメディアをにぎわす「キャラの濃い」有名人が多い。弁護士でタレントの本村健太郎氏、東京都知事選に出馬したジャーナリストの鳥越俊太郎氏、孫正義氏の実弟で、堀江氏の同級生でもある実業家の孫泰蔵氏も卒業生。泰蔵氏は「大学受験に失敗して浪人したときに、兄にノウハウを教わり、なんとか東大に合格した」と話していた。

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