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不況が生んだメモ帳の群雄割拠 仕掛けや素材も多様に

納富廉邦のステーショナリー進化形

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NIKKEI STYLE

文具店に行くと、多様なメモ帳が並ぶことに気づく。シンプルなポケットサイズのメモ帳に見えるのにバインダーノートのように並べ替えができたり、ToDoリストに最適な形になっていたり……。スマートフォン(スマホ)が普及した今、なぜこれだけの製品が登場しているのか。ロディアが火をつけたと言われるメモ帳ブームを、長年文具を見続けた納富廉邦氏が解説する。

◇  ◇  ◇

メモ帳の強みはデジタルとのすみ分けがしっかりできていることだろう。メモを取るならスマートフォン(スマホ)より手書きのほうが速い。並べ替えたりノートに貼ったりと、後から整理するときも紙のほうが便利だ。バッテリーが切れて使えないということもない。

手書きブーム、手帳ブーム、文房具ブームなどの後押しもあり、付箋なども含めたメモ関連文具は、それだけで一冊の本が作れるほどの一大ジャンルになっている。まさに群雄割拠の状態。「メモ帳こそ文房具の最先端」といっても過言ではないのだ。

メモの可能性に気づいた文具メーカー

今でこそにぎわいを見せるメモ製品だが、十数年前は関心を示す人は多くなかった。

「消耗品から『高級実用品』へ ボールペン、進化の秘密」で解説したように、リーマン・ショックの影響で会社から支給されなくなるまでは、ビジネスマンのほとんどが自分の使っているボールペンがどのメーカーの何という製品か答えられなかった。普段使いのメモ帳も、同じような状況だったのだ。もちろん、ビジネスマン向けの定番にして、今も愛用者が多い名作「ダイヤメモ」(ミドリ)のようなメモ帳は昔からあったが、こだわりを持って製品を選ぶという人は多くなかった。

現在のメモ帳ブームに火をつけたのはロディアだろう。筆記具ブーム、文房具ブームが始まる2000年代後半、ロディアのブロックメモが人気になった。製品自体はそれ以前から日本でも手に入ったのだが、扱う店が少なく、一部のデザインにこだわるユーザーの愛用品にとどまっていたのだが、ブームに後押しされる形で、徐々に人気を高めていく。

独特の紫色の方眼ケイ、表紙を裏返した状態で使い書いたメモはどんどん切り離していくスタイル、様々なサイズから選べる多様性、フランスらしいおしゃれなデザインなどが支持されたのだろう。

その後、アイデアをまとめるためのノート群として発売されたマルマンの「Mnemosyne(ニーモシネ)」シリーズも市場に受け入れられる。

 この状況を見て、他の文房具メーカーも、メモ帳に大きな可能性があることに気づく。もともと得意とする紙製品の分野だけに、次々とアイデアをこらしたメモ帳が発表されていく。

後からバインダーにとじられるメモ

リヒトラブの「AQUA DROPs ツイストノート(メモサイズ)」は、一度書いたメモを後から整理し直せる。メモ帳のリングがバインダーになっていて、中の紙が着脱できるのだ。バインダーなのに、表紙や中紙がしっかり360度後ろに回るので、普通のリングメモのように使うことができる。

同シリーズには他サイズのノートもあるが、バインダーのピッチはどれも同じ。そのため、ノートにメモをとじ込むこともできる。思いついたときに書き留めたメモを並び直して持ち歩けるため、散逸しにくく、メモを探すのに時間を取られるという事態も避けられる。

神戸派計画の「orissi(オリッシィ)」は、用紙の左側がギザギザになっている変わった形のメモ帳。横ケイと同じ数だけ三角のタブがついているので、メモの横にあるタブを折ることでチェック機能を果たす。タブが折れていれば処理済み、折れていなければ未処理というわけだ。

ペーパリーの「カミテリア ku・ru・ru」は他の人に渡すときに使う立体メモ。くるりと巻くと、まるでペーパークラフトのように、動物や風景が立ち上がる。かなり目立つので机の上に置いておけば相手がメモを見落とすこともなく、内容は内側に巻き込まれているから通りかかった人に見られる心配もない。

自分の好きな紙を選ぶメモも

デジタルにはない、紙の感触の違いを楽しむメモ帳もある。

ペーパリーの「メモテリア」は、複数の紙質のメモ用紙を一冊にとじた製品。「sara/sara」「zara/zara」「deco/boco」「suke/suke」と名付けられたメモ帳は、その名の通り、「さらさらした紙が5種類」「ざらざらした紙が5種類」といった具合にとじられている。好きな感触の紙を選んでメモとして使えるのだ。

メモテリアには大(91×132mm)と小(75×125mm)がある。小はちょうど5X3の情報カードと同サイズになっており、ジョッター(立ったままメモがとれるように用紙を固定する文具)とカードケースが一体化した同社の「メモッタラプラス」用カードとしても使える。筆者はメモッタラプラスに好みの紙を入れて持ち歩くようにしている。

書き味の違う紙を質感でまとめた「メモテリア」とは違い、質感の違う紙を同系統の色でまとめたのが「メモテリア カラーズ」。最近人気が高まっている不透明ゲルインクのボールペンを使って黒字に白や金、銀の文字を書いていく。その上に紙の触感の違いも楽しめるというマニアックな趣向が人気を集めている。

新日本カレンダーの「365 kaishi memo」は、日めくりカレンダーの紙を使った薄く独自の書き味を持つ。箱の中に365枚のメモ用紙が入っており、アイデアメモや伝言メモとして使うことができる。

納富廉邦のステーショナリー進化形(筆記具関連記事)
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(文具ライター 納富廉邦)

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