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不況が生んだメモ帳の群雄割拠 仕掛けや素材も多様に 納富廉邦のステーショナリー進化形

2018/2/15

この状況を見て、他の文房具メーカーも、メモ帳に大きな可能性があることに気づく。もともと得意とする紙製品の分野だけに、次々とアイデアをこらしたメモ帳が発表されていく。

■後からバインダーにとじられるメモ

リングメモなのに、中紙のページの着脱が自在に行える「AQUA DROPs ツイストノート(メモサイズ)」。リングノートなのにバインダーのようにも使用できるリヒトラブの「ツイストノート」シリーズのメモタイプだ

リヒトラブの「AQUA DROPs ツイストノート(メモサイズ)」は、一度書いたメモを後から整理し直せる。メモ帳のリングがバインダーになっていて、中の紙が着脱できるのだ。バインダーなのに、表紙や中紙がしっかり360度後ろに回るので、普通のリングメモのように使うことができる。

同シリーズには他サイズのノートもあるが、バインダーのピッチはどれも同じ。そのため、ノートにメモをとじ込むこともできる。思いついたときに書き留めたメモを並び直して持ち歩けるため、散逸しにくく、メモを探すのに時間を取られるという事態も避けられる。

神戸派計画の「orissi(オリッシィ)」は、用紙の左側がギザギザになっている変わった形のメモ帳。横ケイと同じ数だけ三角のタブがついているので、メモの横にあるタブを折ることでチェック機能を果たす。タブが折れていれば処理済み、折れていなければ未処理というわけだ。

ペーパリーの「カミテリア ku・ru・ru」は他の人に渡すときに使う立体メモ。くるりと巻くと、まるでペーパークラフトのように、動物や風景が立ち上がる。かなり目立つので机の上に置いておけば相手がメモを見落とすこともなく、内容は内側に巻き込まれているから通りかかった人に見られる心配もない。

神戸派計画の「オリッシィ」は、いわゆるToDoメモ。タスクを書いておいて、終わると三角部分を折り曲げる。終わった予定、進行中の予定が一目でわかる
ペーパリーの「カミテリア ku・ru・ru」。くるりと巻くと、まるでペーパークラフトのように立ち上がる。動物以外にもスポーツシーンや日本の風景などさまざまな種類がある

■自分の好きな紙を選ぶメモも

デジタルにはない、紙の感触の違いを楽しむメモ帳もある。

ペーパリーの「メモテリア」は、複数の紙質のメモ用紙を一冊にとじた製品。「sara/sara」「zara/zara」「deco/boco」「suke/suke」と名付けられたメモ帳は、その名の通り、「さらさらした紙が5種類」「ざらざらした紙が5種類」といった具合にとじられている。好きな感触の紙を選んでメモとして使えるのだ。

メモテリアには大(91×132mm)と小(75×125mm)がある。小はちょうど5X3の情報カードと同サイズになっており、ジョッター(立ったままメモがとれるように用紙を固定する文具)とカードケースが一体化した同社の「メモッタラプラス」用カードとしても使える。筆者はメモッタラプラスに好みの紙を入れて持ち歩くようにしている。

「メモテリア]は「サラサラした書き味の紙を5種類」というように同じ傾向だが違う紙を5種類綴じたメモパッド。「sara/sara」「zara/zara」「deco/boco」「suke/suke」がある
板状の革などにメモ用紙を挟み込んで、素早くメモが取れるようにしたジョッターと、情報カードケースを一体化したメモ環境ツールが「メモッタラプラス」。1枚1案件で、どんどんメモを取っていける

書き味の違う紙を質感でまとめた「メモテリア」とは違い、質感の違う紙を同系統の色でまとめたのが「メモテリア カラーズ」。最近人気が高まっている不透明ゲルインクのボールペンを使って黒字に白や金、銀の文字を書いていく。その上に紙の触感の違いも楽しめるというマニアックな趣向が人気を集めている。

新日本カレンダーの「365 kaishi memo」は、日めくりカレンダーの紙を使った薄く独自の書き味を持つ。箱の中に365枚のメモ用紙が入っており、アイデアメモや伝言メモとして使うことができる。

「メモテリア カラーズ」は、黒い紙だけを10枚、青い紙だけを10枚といった形でとじたメモ帳だ。不透明のゲルインクボールペンなどで書くと楽しい
新日本カレンダーは、自社の日めくりカレンダー用の紙を使ったメモを色々作っている。「365 kaishi memo」も、その一つ。薄く透ける用紙を懐紙に見立て、懐紙にもメモ用紙にも使えるようにしている

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(文具ライター 納富廉邦)

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