エンタメ!

立川談笑、らくご「虎の穴」

高座も仲間内でも爆笑の渦、三遊亭白鳥師匠 立川談笑

2018/2/18

虹色寄席の今年の打ち上げの様子。前列右から2人目が白鳥師匠。後列左が筆者

 吉笑とつづるマクラ話。今回は、ふと思い立って「現代演芸家列伝」と称して、日ごろの仕事上の交流の中から、寄席をはじめとする伝統芸能の場で現在活躍する人を取り上げてみます。評判が良ければ随時掲載していければという構えでもあります。

 栄えある初回は落語協会所属の真打ち、三遊亭白鳥(はくちょう)師匠。先日行われた落語フェスティバルの話を中心にお話します。出演者は、三遊亭白鳥師匠、入船亭扇辰(せんたつ)師匠、柳家喬太郎師匠、桃月庵白酒(はくしゅ)さん、春風亭一之輔さん、紙切り曲芸の林家二楽さん。ここに私、立川談笑。落語好きなら、目をみはるような顔ぶれです。場所は新潟、会の名前は「虹色寄席」。

落語関係者が皆納得する実力

 ご存じでない読者のために、まず三遊亭白鳥師匠の横顔から紹介します。私よりちょっと年上、明るい爆笑派の落語家です。演じるのは新作(創作)落語。「円丈以前、円丈以後」といわれるほどの衝撃を落語界に刻んだ三遊亭円丈師匠の門下です。伝統的な落語のもろもろや所作(この時はこっち側を向く、などのルール)には疎いようで、「面白いけど、落語の技術は下手」という評価もあったようです。というか、私もそう思っていました。

 それでも、かつて故・志ん朝師匠に評価された逸話や、今や寄席定席のトリを任される立ち位置は、お客様はもちろん同業の落語家を含めた関係者皆が納得せざるを得ないほどの実力を示しているといえます。

 私よりもキャリアは上、ずいぶん先輩にあたります。そして白鳥師匠のことをみんな好きなんです。好きなんですが、その一方で、白鳥師匠はセコいんだ、と。いや、事実はともかくそう楽屋では言われています。

 ううむ。どう表現すれば白鳥師匠の楽屋でのあの雰囲気や受け入れられ方を理解してもらえるのだろう。そう、たとえるなら昔のプロレスの悪役レスラーです。あからさまな凶器攻撃を多用するような。それもひどい悪役でなくて、コミカルな悪役。でも、確実に悪役。「あ。こいつまた、ちょっとした悪さをやるんだろうな」と思わせておいて、「やっぱりやる」。または「予想よりもちょっと上の悪いことをやる」とか。

エンタメ!新着記事

ALL CHANNEL