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いつかはトップブランドを! 「勲章スーツ」で男前に 最先端モードと最高の仕立て

MEN’S EX

2018/2/20

MEN'S EX

いつかは身にまといたい、と誰もが憧れる……。贅を尽くしたトップメゾンのスーツには男の「勲章」に似た存在感がある。最先端のモードと最高峰の仕立てを兼ね備えた名品が、今季も各メゾンから登場している。素材の良さや仕立ての技が際立つ、6つのメゾンの新作から見ていこう。




【勲章スーツ名鑑 1】
素材からラグジュアリーを追求する2大巨頭

オーストラリアの自社農場で生産している原毛を使い良質の生地を開発したエルメネジルド ゼニア。シャープなハリと光沢感が特徴的なモヘアウールを使用するダンヒル。2大メゾンの新作は、いずれも素材使いに目を奪われる。


驚異のシワ回復力で持続する端正さ

■ERMENEGILDO ZEGNA
エルメネジルド ゼニアの「ミラノ」モデル

スーツ36万円、シャツ4万6000円、タイ2万3000円、チーフ1万3000円/以上エルメネジルド ゼニア(ゼニア カスタマーサービス)

しなやかさと快適な機能性を巧みに両立

いかに優れた生産設備をもっていようと、良質な原毛を確保せずには、良い生地の完成は望めない。エルメネジルド ゼニア グループは、2014年にオーストラリアの農場「アキルファーム」の大部分を買収。これまで以上に原毛生産から密接に関わることで、さらなる品質の追求と独創的な生地開発への道を拓いた。今季、満を持してローンチしたのが農場名を冠した生地。写真はその最新生地を纏った、定番「ミラノ」モデルだ。

生地はウール95%+シルク5%の組成で風合いはマット。機能的でありながら、とてもしなやかだ。控えめなプライスレンジも嬉しい。触感は原毛の良質が活きた、しなやかなファインタッチ。しかし驚くべきは、強いシワ耐性と回復性を備えている点にある。こうした特性の生地といえばバリッとした風合いの強撚生地が一般的だが、しなやかさと両立している点に独創性があるのだ。優れた仕立てと相まって、そのスーツは自ずと流麗なラインを描く。

新作生地は自社牧場から生まれる
オーストラリア・ニューサウスウェールズ州にあるゼニアグループ直下の「アキルファーム」。6300エーカーという広大な土地をもつこの農場の名が冠された新作生地には、ここで育てられたメリノ種の羊の良質な原毛が用いられている。

英国の異才が放つミッドブルーの艶気

■DUNHILL
ダンヒルの「ベルグレービア」モデル

スーツ46万円、シャツ3万1000円、タイ2万9000円、チーフ1万5000円/以上ダンヒル(ダンヒル)

らしさは踏襲しつつ奥行きを増した3ピース

厚みのあるパッドによりシャープに構築されたショルダーに、逞しい胸元のライン。メゾンのスーツは数あれど、これほど英国クラシックの趣を宿したスーツはダンヒルをおいて他にないだろう。そのダンヒルの昨年最大のトピックといえば、マーク・ウェストンの就任だが、スーツはどう変わったのか? 答えがこの3ピースにある。

ベースはメゾンの最定番、サヴィル・ロウのスタイルにインスパイアされた「ベルグレービア」フィット。伝統が堅持された一方で、さらりと個性が光るのは素材のセレクトだ。特有のシャープなハリ感と艶やかな表情を備えた、モヘヤ60%+ウール40%の生地。柔らかな色合いが、表情に奥行きを与える。シャープなハリコシと冷たい光沢感のあるそのモヘヤウールは、他方で温かみのある杢調。ミッドブルーの淡い発色も相まって、これが緊張感の中にも艶っぽさを秘めた、奥行きのある表情をスーツに与えるのだ。

ダンヒル クリエイティブ ディレクター マーク・ウェストン氏
コーチやダナ キャラン ニューヨーク、バーバリーなど名だたるブランドで経験を積んだ才気溢れる人物。昨年、ジョン・レイの後を継ぎ就任した。

「永遠のスタンダードを春らしい明るい色彩で表現」
コレクションのすべてをマーク・ウェストン氏が初めて統括する、2018年SSシーズン。メゾンのクラフツマンシップを重視する彼は伝統を踏まえつつ、色彩や風合いで新鮮味を表現した。

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