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いつかはトップブランドを! 「勲章スーツ」で男前に

最先端モードと最高の仕立て

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NIKKEI STYLE

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いつかは身にまといたい、と誰もが憧れる……。贅を尽くしたトップメゾンのスーツには男の「勲章」に似た存在感がある。最先端のモードと最高峰の仕立てを兼ね備えた名品が、今季も各メゾンから登場している。素材の良さや仕立ての技が際立つ、6つのメゾンの新作から見ていこう。




【勲章スーツ名鑑 1】
素材からラグジュアリーを追求する2大巨頭

オーストラリアの自社農場で生産している原毛を使い良質の生地を開発したエルメネジルド ゼニア。シャープなハリと光沢感が特徴的なモヘアウールを使用するダンヒル。2大メゾンの新作は、いずれも素材使いに目を奪われる。


驚異のシワ回復力で持続する端正さ

ERMENEGILDO ZEGNAエルメネジルド ゼニアの「ミラノ」モデル

しなやかさと快適な機能性を巧みに両立

いかに優れた生産設備をもっていようと、良質な原毛を確保せずには、良い生地の完成は望めない。エルメネジルド ゼニア グループは、2014年にオーストラリアの農場「アキルファーム」の大部分を買収。これまで以上に原毛生産から密接に関わることで、さらなる品質の追求と独創的な生地開発への道を拓いた。今季、満を持してローンチしたのが農場名を冠した生地。写真はその最新生地を纏った、定番「ミラノ」モデルだ。

生地はウール95%+シルク5%の組成で風合いはマット。機能的でありながら、とてもしなやかだ。控えめなプライスレンジも嬉しい。触感は原毛の良質が活きた、しなやかなファインタッチ。しかし驚くべきは、強いシワ耐性と回復性を備えている点にある。こうした特性の生地といえばバリッとした風合いの強撚生地が一般的だが、しなやかさと両立している点に独創性があるのだ。優れた仕立てと相まって、そのスーツは自ずと流麗なラインを描く。

新作生地は自社牧場から生まれる
 オーストラリア・ニューサウスウェールズ州にあるゼニアグループ直下の「アキルファーム」。6300エーカーという広大な土地をもつこの農場の名が冠された新作生地には、ここで育てられたメリノ種の羊の良質な原毛が用いられている。

英国の異才が放つミッドブルーの艶気

DUNHILLダンヒルの「ベルグレービア」モデル

らしさは踏襲しつつ奥行きを増した3ピース

厚みのあるパッドによりシャープに構築されたショルダーに、逞しい胸元のライン。メゾンのスーツは数あれど、これほど英国クラシックの趣を宿したスーツはダンヒルをおいて他にないだろう。そのダンヒルの昨年最大のトピックといえば、マーク・ウェストンの就任だが、スーツはどう変わったのか? 答えがこの3ピースにある。

ベースはメゾンの最定番、サヴィル・ロウのスタイルにインスパイアされた「ベルグレービア」フィット。伝統が堅持された一方で、さらりと個性が光るのは素材のセレクトだ。特有のシャープなハリ感と艶やかな表情を備えた、モヘヤ60%+ウール40%の生地。柔らかな色合いが、表情に奥行きを与える。シャープなハリコシと冷たい光沢感のあるそのモヘヤウールは、他方で温かみのある杢調。ミッドブルーの淡い発色も相まって、これが緊張感の中にも艶っぽさを秘めた、奥行きのある表情をスーツに与えるのだ。

ダンヒル クリエイティブ ディレクター マーク・ウェストン氏
 コーチやダナ キャラン ニューヨーク、バーバリーなど名だたるブランドで経験を積んだ才気溢れる人物。昨年、ジョン・レイの後を継ぎ就任した。

「永遠のスタンダードを春らしい明るい色彩で表現」
 コレクションのすべてをマーク・ウェストン氏が初めて統括する、2018年SSシーズン。メゾンのクラフツマンシップを重視する彼は伝統を踏まえつつ、色彩や風合いで新鮮味を表現した。

【勲章スーツ名鑑 2】
ファッション賢者を魅了する男前ラペル

クラシックびいきの紳士に愛される、メゾンがある。たとえばブリオーニとトム フォード。クラフツマンシップ溢れる両者のスーツは、ラペルの表情も実に男前だ。象徴的な2モデルの魅力に迫ろう。


圧倒的な官能美

TOM FORDトム フォードの「シェルトン」

スタイリッシュにして正道を行くオトコのスーツ

絞られたウエストに、長めの着丈。そして逞しい胸元へ吸いつくように据えられた、華麗にして迫力に満ちたピークトラペル――ドレッシーでありながら男らしさと、圧倒的な官能美に溢れるこのスーツは、'16年誕生のシルエット「シェルトン」をベースにした一作だ。トレンドとしても注目のピークトラペル。流麗な胸元のラインに吸いつくようなトム フォードのそれは、美しさが段違いだ。

ネイビー×ブルーのシャークスキン生地は、スーパー110'S原毛を使用したブランド当初より続く定番。しなやかさの中にも適度なコシを備え、ラペルやボディラインを陰影豊かに、艶めかしく浮かびあがらせる。

ジェンダーレスなスタイルがもて囃される昨今だが、スーツはそもそも男性の衣服であり、男性の身体を最も魅力的に彩るもの。そんな男服の本質を研ぎ澄ませた正道の服作りこそ、トム フォードのスーツがファッション賢者に愛される理由だろう。

私にとってのトム フォードの官能美 / ファッションディレクター 森岡 弘さん
「優雅なラペルの表情に加えて、狭いボタンの間隔や広幅のポケットフラップなど、仕立てに確信犯的な面白さが感じられます。男の身体を構築的に魅せる工夫が随所に凝らされているんです。色っぽくて艶やかで、大好きなブランド」

比類なき貫禄

BRIONIブリオーニの「ラヴェッロ」

生地の繊細さをものともしない最高峰の仕立て技術

こちらは8cmの幅広ラペルと短めレングスを特徴とするシルエット「ラヴェッロ」をベースにした、軽やかにして貫禄溢れるスーツ。クラシックトレンドの昨今、幅の広いラペルは時代の気分を表すものともいえるが、何よりその堂々たる風格は成熟した紳士にこそ似合う。最高峰の職人の手仕事が活きるブリオーニのそれとなれば、なおさらである。昔ながらの手作業による、無数のハ差しで芯地を据えた8cm幅ラペル。極めてしなやかかつ、エレガントな表情のロールを描く。

ラペルの表地と芯地がずれることのないよう、ハの字型に無数のステッチを入れることを"ハ差し"というが、ブリオーニはこれをすべて手作業で入れている。このスーツの生地はスーパー150'S原毛を用いた極めて繊細なウールシルク地だが、その悠揚たるラペルロールを見れば仕立て技術の高さも一目瞭然。まさしく勲章として身に纏うに相応しい、最高の仕立てのスーツがここにある。

私にとってのブリオーニの貫禄 / ファッションエディター 矢部克已さん
「ブリオーニのスーツに袖を通すことは、エグゼクティブの最高峰のスタイルを意味すると思います。極上の服地を使用し、手縫いで仕立てられたそのスーツには、自ずと紳士の貫禄が表れる美しいシルエットと風格が宿るのです」

【勲章スーツ名鑑 3】
テクニックで突き詰める究極の寛ぎスーツ

メゾンが手掛けるスーツの醍醐味のひとつに、ドレスのそれとは趣を異にする、リラックスしたスーツの充実が挙げられる。寛ぎの素材+αのテクニックが冴え渡る、オフのスーツの究極にフォーカス。


白ステッチは大人の余裕の証し

HERMESエルメスのストレッチコットンスーツ

エルメスなればこその寛ぎと遊び心溢れるスーツ

フレンチスーツに見られる特徴として、空気の層を一枚纏わせたようなゆとりのあるフィットが挙げられるが、エルメスのスーツはまさしくフランスのエスプリを体現するものだ。加えて写真の一着は、素材がストレッチコットン。さらりとしたその肌触りと上述のゆとりとが相まって、リラックスした着心地が約束されるとともに、優雅なシルエットが浮かびあがる。

そして視覚的な寛ぎ感に拍車を掛けているのが、メゾンの原点である馬具を彷彿させる白ステッチ。遊び心のある意匠だが、こと際に施されたステッチの端正な表情には、さすがエルメスの仕事と目を見張らされる。そんなラグジュアリーでありながら寛ぎと遊び心に満ちた一着を、さらりと羽織る。そこに、大人の余裕が滲まないはずがない。

馬具由来のステッチワークは洋服にも冴え渡る
 洗練された脱構築をコンセプトに掲げ、遊び心に溢れるクリエーションをラインナップする'18年SSのエルメス。馬具工房の起源を想起させる白ステッチは、カジュアルなアイテムにも象徴的に見られる。

究極の寛ぎは天然素材(シルクリネン)のガーメントダイで

RALPH LAUREN PURPLE LABELラルフ ローレン パープル レーベルのシルクリネンセットアップ

オフのドレスアップは『自然体』に勝るものなし

ガーメントダイと呼ばれる製品染めの服の特徴に、全体が単一の色ゆえのナチュラルな質感が挙げられる。漂う雰囲気は、ドレッシーの反対をゆくもの。製品染めされたクロージングには、どこか親しみやすい表情が生まれるのだ。

さて、モードの巨人「ラルフ ローレン」の最上級ラインより登場した写真のセットアップも、ガーメントダイを施したもの。職人の高度な手仕事が冴え渡る最高級のスーツをあえて製品染めするところに、究極ともいうべき贅沢が感じられる。スモーキーなグレートーンに寛いだ表情が溢れるが、シルクリネンのくったりとして柔らかな風合いや、随所に現れたシワ感もリラックステイストを後押しする。そんなスーツを寛ぎのひと時に纏う。自ずと漂う自然体のエレガンスに、勝るものはない。

タイドアップしても上品に決まる

2018年SSのルックブックより。グレーのワントーンでまとめればこの通り、シックな表情に。職場のドレスコードによってはオンにも使える。


※表示価格は税抜きです。

撮影/谷田政史(CaNN)〈人物〉、若林武志〈静物、取材〉、上仲正寿〈取材〉、長尾真志〈取材〉、武蔵俊介〈静物〉、久保田彩子〈静物〉 スタイリング/武内雅英 ヘアメイク/MASAYUKI(The VOICE) 構成・文/伊澤一臣 文/池田保行(04)、秦 大輔、間中美希子、吉田 巌(十万馬力) 撮影協力/バックグラウンズ ファクトリー

MEN

[MEN'S EX 2018年3月号の記事を再構成]

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