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屋敷和子・JALスカイ社長

屋敷和子・JALスカイ社長

管理職として活躍する女性が仕事やプライベート、働き方への思いを自らつづるコラム「女性管理職が語る」。第8回は、JALスカイ社長の屋敷和子氏です。

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私は日本航空の地域限定の一般職として入社し、空港のグランドスタッフになりました。それ以来、空港関連の業務に携わり、課題や迷いと直面しました。

35歳のとき、日本航空から空港旅客サービス(現JALスカイ)に係長として出向しました。そこでは、20代前半の女性を中心とした約20人の部下を持つことになりました。リーダーとしてどう行動すべきか、試行錯誤の日々が始まったことをおぼえています。

たどり着いたのは「春風を以(もっ)て人に接し、秋霜を以て自らを粛(つつし)む」という境地でした。これは江戸時代後期の儒学者、佐藤一斎の言葉です。私はこの言葉を自分自身の道しるべとして、今も大事にしています。

学んだことはそれだけではありません。

日本航空グループの全従業員が持つべき意識や価値観を示す「JALフィロソフィ」に「常に明るく前向きに」という言葉があります。私はこの言葉に沿って、スタッフに声を毎日かけてコミュニケーションを図り、信頼関係を築きました。

信頼関係があれば、叱らなければならない場合でも、きちんと向き合うことができます。体調が良くなかったり、気分が落ち込んだりしているときでも、会社では明るく元気に振る舞うようにしました。そうすることでチーム全体がまとまり、士気も上がりました。

成田空港に新規乗り入れする外国の航空会社の運航開始の準備を担当したこともあります。目の前の仕事に一生懸命向き合うことで必ず光が見えてくる瞬間があることを知ったり、課題をクリアすることにやりがいを感じたりしました。

管理職になったのは45歳です。神戸空港所の立ち上げを担当し、2006年の神戸空港開港で初代所長になりました。課題山積でしたが、過去の経験があったため、不安はありませんでした。

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