有望株は地方の「生き残り企業」から探す(苦瓜達郎)藤野英人氏×苦瓜達郎氏(下)

日経トレンディ

「身近」といっても、メディアで騒がれたりツイッターやフェイスブックで話題になったりするものは、みんなが知っていて株価も割高になりがちです。それよりも自分にとって身近だけれども、誰も注目していない分野から銘柄を探したほうがいいと思います。

苦瓜 それで言うと、話題のAI(人工知能)のように多くの人が注目するわかりやすい投資テーマに対しては、私は懐疑的です。AIというくくりで有望銘柄を探そうとすると、そのくくりから外れた魅力ある銘柄を見逃しかねません。そもそもAIが本当に世の中に大きな変化をもたらすのかも未知数です。それなのに投資テーマとしてAIが取り上げられると、あたかもAIで生活が様変わりするかのような誇張が入ったりします。投資テーマに注目すると、物事を単純化しようとし過ぎる傾向がありますから、注意が必要でしょう。

藤野 いずれにしても「自分がよく理解できるもの」を買うことが重要です。ただしこれは「よく知っているつもりのもの」ではありません。

例えば毎日スーパーで買い物をしていれば、スーパーのことはよく知っている気になるかもしれません。でも、スーパーの名前や店の様子を知っているのと、スーパーのビジネスについて理解しているのとでは意味が異なります。投資をするうえで大切なのは、その会社がどう売り上げを立て、どうやって利益を上げているのか、ビジネスの流れがわかることです。企業のビジネスに関心を持つことが、投資で成功するための第一歩ともいえます。

(ライター 千葉はるか)

[日経トレンディ 2018年3月号の記事を再構成]

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