有望株は地方の「生き残り企業」から探す(苦瓜達郎)藤野英人氏×苦瓜達郎氏(下)

日経トレンディ

私は、これから株式投資に挑戦する人には、「日本の上場企業って、意外としぶとくて強い会社が多いんだ」というイメージを持って銘柄を探してほしいと思っています。ファンドマネジャーとして全国の企業に足を運んで調査していると、北海道から沖縄まで、地元で居場所を見つけて頑張っている企業もたくさんありますからね。そういう企業を知るのも投資の面白さだと思います。私はそんな地方企業の経営者には注目しています。

苦瓜 確かに、地方には応援したくなる会社がありますね。例えば私は投資していませんが、16年にジャスダックに上場した広島の豆腐メーカーで、やまみという会社があります。大量生産で値段を安くすることを極めている会社で、話を聞くと苦労を重ねていることがうかがえます。工場を大きくすれば製造コストは下げられるけれど、大型の機械はトラブルも発生しやすい。その壁を乗り越えながらやってきたという……。

藤野英人氏 レオス・キャピタルワークス社長、最高投資責任者。国内外の運用会社で日本株のファンドマネジャーとして活躍後、03年に同社を創業。運用する「ひふみマザーファンド」の合計資産総額は6000億円を超える

藤野 やまみの工場に行くと、ものすごいスピードで豆腐が流れているんですよね。あれは豆腐が崩れない限界のスピードだそうです。

「街をブラブラ」は日本経済のパトロール

──自分がよく使うものなど、身近な企業に注目するのはどうでしょうか。

藤野 個人投資家が、プロが持っていない情報を知っているケースはたくさんあります。例えばスーパーの行列を見て、新たなヒット商品に気づくかもしれません。それが株価に反映されるのに時間がかかることもあります。ですから、街の中をブラブラすることは日本経済をパトロールしているようなものともいえるわけです。これはプロの投資家より個人にアドバンテージがあると考えていいでしょう。

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