有望株は地方の「生き残り企業」から探す(苦瓜達郎)藤野英人氏×苦瓜達郎氏(下)

日経トレンディ

レオス・キャピタルワークス社長の藤野英人氏(左)と大和住銀投信投資顧問シニア・ファンドマネジャーの苦瓜達郎氏(右)
レオス・キャピタルワークス社長の藤野英人氏(左)と大和住銀投信投資顧問シニア・ファンドマネジャーの苦瓜達郎氏(右)
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人気独立系ファンド「ひふみ投信」を立ち上げた、レオス・キャピタルワークス社長の藤野英人氏と、過去1年の騰落率が年46.6%と驚異的な成績を誇る「お宝ファンド」の担い手、苦瓜達郎氏の2人を招いて、上がる銘柄の見分け方を聞いた(1回目「狙い目銘柄は『代替わり企業』にあり(藤野英人)」はこちら)。後半は有望な銘柄の探し方について語ってもらった。

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──個人投資家でも丹念に探せば、この先有望な銘柄を見つけられますか。

苦瓜達郎氏 大和住銀投信投資顧問シニア・ファンドマネジャー。大和総研を経て03年から中小型株投信の運用に携わる。年間900回以上の会社との面談を通して優良株を探る

苦瓜 今の日本はある意味まっとうで、きちんとした企業でないと生き残っていけません。「当たり前」の水準が非常に高いと思うんです。その水準でチェックして、企業の不祥事が次々に見つかっているというのが昨今の状況でしょう。ですから、「日本企業もダメになった」などと悲観する必要はないと思います。

おかしな会社が淘汰されたなかで生き残っている中堅企業に目を向けると、例えば地方の小売業などではライバルがいなくなって残存者利益を享受している企業がたくさんあります。機関投資家はこういった企業にはあまり注目しませんが、「大きく成長はしないけれど、着実に利益を出し続けられる会社」はたくさんあるんです。

藤野 多くの人は、日本企業に対して「競争力が落ちている」「少子高齢化で衰退に向かうしかない」といったイメージを持っているでしょう。日本株への投資についても、「伸びる会社が少ないからよっぽどうまく投資しない限りもうからない」と考えている人が多いのではないかと思います。でも、約3600社の上場企業は、国内に数百万ある企業から厳選された企業群なんです。それらの会社が幾星霜、厳しい日本の消費者にもまれてきたわけですから、すごい競争力を持ったピカピカの3600社だと見るほうが正しいでしょう。

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