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なやみのとびら、著名人が解決!

夫に「ごめんなさい」が言えません 脚本家、中園ミホさん

NIKKEIプラス1

2018/2/15

脚本家。東京都生まれ。TVドラマ「Doctor-X 外科医・大門未知子」「花子とアン」や「ハケンの品格」を執筆。NHK大河ドラマ「西郷どん」の脚本を担当

 夫に「ごめんなさい」の一言がどうしても言えません。自分に原因があるとわかっていてもダメなのです。どうすれば、素直に夫に謝ることができるでしょうか。(大阪府・40代・女性)

 謝りたいのは、だんなさんが大好きで大事だからですよね。でも、夫に謝るという行為が恥ずかしい。照れてしまう。そんなところでしょうか。

 私がドラマの脚本を書くときは、登場人物にすぐには謝らせませんよ。ごめん、なんて簡単には言わせない。そうすれば、ドラマが1時間持つので……。

 ごめんなさいが言えないシチュエーションを、ドラマの中でつくりあげる。すると謝ったときに、ものすごく盛り上がります。ただドラマならそれでよいのですが、現実の生活だと、時間がもったいない気がします。

 だんなさんはすぐ謝る人なのでしょうか? 周囲の既婚男性に聞いてみたら、皆、謝らないと言います。世の中の夫婦は、どうやって長年「ごめんなさい」を言わないまま過ごしているのでしょうか。きっと、謝る以外の何かで愛情を示しているんでしょうね。

 それでもやっぱり素直になりたいなら、例えば交流アプリ「LINE」のスタンプで謝ってみてはどうでしょう。

 深刻なイラストのものを送ると、だんなさんがびっくりしそうなので、思わず笑ってしまうようなバカバカしい絵柄のスタンプを使ってみるとか。

 そしてスタンプを送るのにあわせて、だんなさんに作るご飯をどんどん豪華にしていくのです。ユニークなスタンプとおいしいご飯。これなら「あなたが好きで大切なの」という気持ちは伝わります。そう、あなたが自分が主役のドラマを作ってしまうのです。

 子どもは悪いことをしたら素直に謝らせないといけない。でも大人はただ謝る以外にも、様々な表現方法を持っています。長年連れ添った夫婦ならなおのことでしょう。

 ただ、仕事の場面では少し違うかもしれません。仕事相手で絶対謝らない人っていますよね。100人中100人が「その人が悪い」と言うような場合でも、譲らないし頭を下げない。気が強いのでしょうか。

 だけど謝らないということは、イヤな時間とイヤな人間関係が長く続くだけ。だから私はすぐ謝ってしまいます。気まずい時間が面倒くさいし、その間、口を聞かなかったら用事があっても不便だし。

 もっとも、私みたいに「ごめんごめん」とすぐ謝っちゃう人間ばかりだと、ドラマは5分で終わってしまいますけれどね。

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[NIKKEIプラス1 2018年2月10日付]

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