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富士山の日、富士宮やきそばを日本酒で 観光新名所も

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NIKKEI STYLE

2月23日は富士山の日。1998年に静岡県と山梨県が共同で制定した富士山憲章に基づいて、富士山を後世に引き継ぐことを期する日として制定された。そして、今年は、昨年末にオープンした静岡県富士山世界遺産センターが完成して初めての富士山の日を迎えることになる。

富士山への登山口を擁し、市街中心部に静岡県富士山世界遺産センターがある静岡県富士宮市も、2月に入り、富士山の日に向けて動き出した。富士宮やきそばのアンテナショップがあるお宮横丁では、世界遺産を記念したメニューが登場し、やきそばとコラボレーションした日本酒「だいびんじょう」にも新シリーズが登場した。

これまでにも増して富士山観光に力が入る富士宮で、ご当地グルメの新しいトレンドを追った。

富士山の清水が豊富に湧き出す富士宮市は、静岡県でも有数の酒どころ。富士宮がいかに水に恵まれた土地かは、富士山本宮浅間大社を訪れば、目に見えて分かる。

そもそも富士山は富士山本宮浅間大社のご神体としてあがめられる神聖地であり、8合目以上は、浅間大社奥宮の境内になる。しかし、市街地の中心部にある浅間大社の境内はいかにも「まちなかの神社」。本殿手前にある湧玉池も、神社の境内によく見られるような小さな池だが、実はこの池、富士山の湧水を大量に噴出する水源地でもある。

湧玉池から流れ出る神田川の水流を見れば明らかだ。じゃばじゃばと音を立てながら大量の清水が流れ出ている。湧玉池からあふれ出ているのだ。

そしてこの水が酒になる。市内各所に酒蔵があり、富士山の水を使ったおいしい酒を醸造する。そんな環境で誕生したのが、やきそばに合う酒「やきそば だいびんじょう」だ。

富士宮と言えば、ご存じやきそばのまち。強い歯ごたえの麺に、魚粉がたっぷりかかった個性的なやきそばを旗印にまちおこしに取り組み、今や、富士山とともにやきそばも富士宮の重要な観光資源になった。

富士宮やきそばと言えば、まちおこし団体・富士宮やきそば学会の渡邉英彦会長が連発する「おやぢギャグ」が、人気の要因のひとつに数えられているが、そんな渡邉会長のギャグから生まれたのが「やきそば だいびんじょう」だ。

2007年、ネーミングのキーワードは、当時のやきそば人気への便乗。すっきりした口当たりが、富士宮やきそばによく合うという。

以来、富士高砂酒造の人気商品として地元で愛され続け、その後富士宮の特産品・ニジマスに「便乗」した「鱒々 だいびんじょう」も投入された。

そして今回、富士山の世界文化遺産登録と静岡県富士山世界遺産センター開館で地域のにぎわい促進の機運が高まるのを受け、これまでの富士高砂酒造に加え、牧野酒造、富士錦酒造、富士正酒造の地元4蔵が合同で新たな「だいびんじょう」を競作、売り出すことになった。

ラベルのデザインを合わせるとともに、パッケージでも共通性をアピールしていくという。2月23日、富士山の日当日が発売日となる。

もちろん「便乗」される側も、準備万全だ。

富士宮やきそば学会が拠点としているのは、浅間大社から通りを挟んだ向かいにあるお宮横丁。事務所はもちろん、アンテナショップを併設し、作りたてのやきそばが食べられるほか、持ち帰り用のやきそば、さらには数多くの富士山グッズも販売する。

ここで食べたのが、世界遺産バージョンの富士宮やきそばだ。

富士山というと山のイメージだが、実は富士宮市の隣、富士市は海に面するまち。富士宮は海産物も普段からよく食べる。世界遺産バージョンのやきそばにも、そんな地元の海産物のひとつ、のりが使われる。もちろん富士山型だ。よく見ると目玉焼きも富士山だ。

シャキシャキのキャベツ、そして独特の歯ごたえがある蒸し麺、肉は地元特産の肉かすを手早くいため、最後には削り粉を散らす。これが富士宮やきそばだ。

初詣客が引けたこの時期は、普段なら観光客数は少ないという。しかし今年は、できたばかりの静岡県富士山世界遺産センターのおかげで客足が絶えないという。

実はお宮横丁、浅間大社と静岡県富士山世界遺産センターに挟まれた狭い一画にある。観光客が使える広い駐車場が、静岡県富士山世界遺産センターの先の線路沿いにできたこともあり、駐車場~センター~お宮横丁~浅間大社というルートが、今後富士宮の一大観光ルートになるはずだ。

お宮横丁でも、富士山の日の観光客を万全の体制で迎える準備を整えている。

富士宮やきそばをだいびんじょうを飲みながら、というのが富士宮の王道の味わいだ。お宮横丁の中では特産のマス料理も食べられる。そしてもうひとつ忘れないで置いてほしいのが豚肉だ。

富士宮やきそばの具の「肉かす」、その正体をご存じだろうか? 豚の脂身を加熱してラードをとった後に鍋に残る、つまりはラードの搾りかすだ。なだらかな斜面が続く富士宮では古くから畜産が盛んで、豚肉の生産も広く行われてきた。しかし、肉は出荷すべき商品であり、地元の人たちの口はなかなか入らなかったという。そこで、肉かすが富士宮やきそばの具として使われるようになった。

今では地元の人も豚肉を好んで食べる。産地だけに、ブランド豚などおいしい豚肉には事欠かない。市内にも多くの精肉店があるので、帰りには地元産の豚肉をぜひおみやげに買って帰りたい。

春になれば、浅間大社境内の桜が咲き誇る。桜の花、神社の鳥居、そして富士山がワンショットで見られる富士宮は、日本有数のお花見スポットだ。そして、夏になれば富士山登山。日本最高峰から眺める「ご来光」は、日本人なら一度は見ておきたい光景だ。

富士山登山の魅力は、静岡県富士山世界遺産センターでわかりやすく展示されている。高度もあり、決して万人向けの登山ではないが、登山者が多い分、登山道が整備されている点は大きな魅力だ。

春から夏に向け、富士宮の観光はいっそう盛り上がりを見せそうだ。

(渡辺智哉)

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