鳥が目の前! 渡り鳥と一緒に空を飛ぶ、感動の映像
フランス人のクリスチャン・ムーレック氏は、改造した超軽量の飛行機を使い、鳥とともに空を飛んでいる。3月から10月までの間は、観光客を乗せて飛ぶこともある。彼が撮影した空を飛ぶ映像は、鳥たちを含む自然の美しさを伝え、自然への敬意を湧き起こさせる。
ムーレック氏は1995年、カリガネ(ガンの一種)がドイツからスウェーデンへと苦労して渡る姿を目の当たりにした。そして、鳥たちを助けるため、空に飛び立った。カリガネを、安全な飛行ルートに導くためだ。みなしごになったガンを育て、案内し、野生に返すのである。
観光客の中には、飛行機で15時間以上かけてやってくる人もいる。ムーレック氏との35分間の飛行でよく見かけるのは、ツル、コクガン、カオジロガン、アオガン、ハイイロガンといったガンたち。さらに、城や砂漠、橋、町、山などを空から眺めることもできる。観光客とのフライトは、鳥の保護活動の助けにもなる。
「空を飛ぶと、自然への敬意が湧き上がってきます。そして、それを乗っている人たちに伝えることができます。これは非常にスピリチュアルな体験です」
(日経ナショナル ジオグラフィック社)
[ナショナル ジオグラフィック 2018年1月11日付記事を再構成]
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