もちろん、入社していきなり「マネジャー」に据えられるわけではなく、「チームリーダー」などとして少数のメンバーのマネジメントからスタートしてほしい、という求人もあります。

注目のマネジメント手法で女性の強みを生かす

ただ、私から転職希望者の方にこうした「未経験からのマネジャー」の求人案件をご提案すると、「私にはマネジャーなんて務まらないのでは」と尻込みする女性が多いのが実情です。ところが、思い切ってマネジメント職に挑戦してみると、「意外と自分に向いている」「メンバーの成長を支援するのはやりがいが大きい」という声が多く聞かれます。

実のところ、女性は「マネジメント」に向いているのです。特に近年主流となっているマネジメントスタイルは、女性の特性を生かせると感じます。一昔前は「俺の背中を見てついてこい」というタイプのマネジャーが多くいました。強力なリーダーシップにより、メンバーを指導、統率していくスタイルです。しかし今の時代の若手には、その手法では通用しないという見方が強くなっています。

代わって注目されているのが「サーバント型」のマネジメント。これは、米国のロバート・K・グリーンリーフ博士が提唱した「奉仕こそがリーダーシップの本質である」という概念によるものです。メンバーに対して組織が目指す目標やビジョンを示し、メンバーがそれを実行するにあたって「奉仕」や「支援」をするのがリーダーの役割という考え方です。

若いメンバーが主体性を持って、モチベーション高く働けるようにするには、こうしたマネジメントスタイルが有効であるという考えが広がっています。実際、マネジャーを採用する企業からは、「サーバント型マネジメントを実践できる人がほしい」という相談を受けることも増えてきました。こうした「奉仕」「支援」のマネジメントスタイルは、まさに女性にフィットしているのです。

育児との両立の面では、「マネジャーという立場の方が働きやすい」という声も多い。写真はイメージ=PIXTA

育児と仕事の両立を図る女性たちからは、「マネジャーという立場の方が働きやすい」という声も多く聞かれます。というのも、スケジュールを自分の都合に応じてコントロールしやすいから。

保育園への送り迎えが必要な時期は、働ける時間に制約があるもの。しかし、1プレーヤーの立場だと、同僚メンバーや取引先の都合に合わせざるを得ない場面が多くあります。その点、マネジャーであれば、「夕方以降は打ち合わせや会議を入れない」「実行はメンバーに任せ、戦略を練る業務に集中する」など、時間に融通が利く働き方ができるというわけです。

若手女性が多いベンチャー企業で「ロールモデル」に

伸び盛りの中小ベンチャーでも、女性活用に意欲的です。特に、女性をターゲットとした商品・サービスを展開する企業、人材不足が深刻な業界などは女性の力を生かしたいと考えており、優秀な女性の採用が課題となっています。

また、設立から5~10年程度以上の企業では、新卒採用した女性メンバーが結婚・出産適齢期を迎えています。新規採用のためにも、即戦力の女性たちの力を生かし続けるためにも、企業サイドは育児と仕事の両立支援制度を設けるなど、女性が働きやすい環境整備に取り組んでいます。

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生活者としての女性目線が生きる求人が増加
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