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「東大に一番近い」筑駒のOB 先端技術の旗手に次々

2018/2/11

首都圏の「神童」が集う筑波大学付属駒場中学高校

 東京大学に3人に2人が進学する全国トップクラスの男子進学校、筑波大学付属駒場中学・高校(筑駒、東京・世田谷)。研究者や官僚、大企業幹部になる卒業生が少なくないが、にわかにIT(情報技術)など先端技術分野で起業をするOBが増えている。1人の起業家を通じて、「東大に一番近い進学校」筑駒のOBの今を追った。

 「これは東大で開発された心臓シミュレーションUT-Heartを可視化したCG(コンピューターグラフィックス)ですね。心臓内部の動きなど、実際に直接見るのは難しいものでも、様々な角度から見ることができます」。東京大学の本郷キャンパス内にあるアントレプレナープラザで、サイアメント社長の瀬尾拡史氏(32)は、こう話す。同社は、医学を中心に科学専門のCGコンテンツを制作する新興企業だ。

 筑駒出身の瀬尾氏は、NHKの番組「驚異の小宇宙 人体」に感銘を受け、東大理科3類から医学部医学科に進学。臨床医や研究医ではなく、CGを活用した最先端技術で医学領域の進化をサポートしている。その原点は筑駒のパソコン研究部にあったという。

 東大駒場キャンパスから徒歩10分の閑静な住宅街にある筑駒。1学年の定員は中学が120人、高校は160人という比較的小規模な中高一貫の男子校だ。瀬尾氏が中学1年生の頃は、米マイクロソフトの基本ソフト(OS)「ウィンドウズ98」が発売された時代、インターネットブームが起こる直前だった。パソコン部のメンバーたちは、「C言語」などのプログラム言語を習得し、富士通のパソコンを使ってソフト開発に熱中していた。

 「この人すごいな」。瀬尾さんの3学年上の先輩にソフト開発の達人がいた。人工知能(AI)ベンチャーとして注目を集めるプリファード・ネットワークス社長の西川徹氏だ。「どんなゲームソフトでもつくれる。こんな人がエンジニアになるのか」と舌を巻いた。4年前、総務省で再会したとき、西川氏はイノベーションをテーマにした審査委員会ですでに委員を務めていた。

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