くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみ……。つらい花粉症を制するには、先手を打つことが肝心。鼻にはまず点鼻薬をシュッ、そして目には点眼薬を。症状がひどくなる前から始めるのが鉄則だ。花粉症対策の最新情報を3回に分けてお伝えする。2回目は花粉症の症状を抑える薬の使い方について見ていこう。
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くしゃみ、鼻水、鼻づまりを効果的に抑えるには、3段構えで薬を使うのがお薦めだ。
基本は、鼻に直接噴霧するステロイド点鼻薬。アレルギー反応による鼻粘膜の炎症を強力に抑える。これを花粉が本格的に飛ぶ前、あるいは症状がごく軽いうちから花粉シーズンが終わるまで毎日使う。「飛散量が少なかったり、症状が軽かったりする日も毎日続けるのが重要」と、こすぎ耳鼻咽喉科クリニックの金井憲一院長は話す。

現在よく処方されているのは「アラミスト(一般名:フルチカゾン)」、「ナゾネックス(同:モメタゾン)」「エリザス(同:デキサメタゾン)」などで、1日1回の点鼻ですむ。ステロイドというと副作用が気になるが、「現在主流のものは局所だけに作用し、全身への影響がほとんどない。子どもにも長期間使える」(金井院長)。