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ノアの箱舟、契約の箱… 旧約聖書、謎の現場を探る

科学で迫る世界のミステリー

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NIKKEI STYLE

ナショナルジオグラフィック日本版

世界には、まだわかっていないことが山ほどある。ピラミッドの建造方法、古代都市テオティワカンを建てた人々の正体、黄金郷エルドラドの場所……。そんな何世紀もの間、人々を困惑させ、話題をさらってきた「世界の謎」を紹介している書籍が、ナショナル ジオグラフィックの別冊『今の科学でここまでわかった 世界の謎99』だ。ここではその中から、「旧約聖書」にまつわる3つの謎を紹介しよう。

ノアの箱舟はトルコのアララト山に眠る?

旧約聖書の中でもとりわけ有名なのは「ノアの箱舟」の物語だろう。『創世記』によれば、ノアは神に命じられて、木で箱舟を造り、世界中の動物のつがいを一組ずつ乗せて大洪水から守った。地球は大洪水に見舞われたが、「150日後には水が引き始め、7カ月が過ぎた月の17日に、箱舟はアララト山に流れ着いた」のだという。

約2000年もの間、探検家たちは箱舟やその残骸の探索に執心してきた。創世記では、「アララトの山々」は古代アルメニアの地域にあると記されている。現在のトルコのアララトという火山が箱舟の終着点だという説が一番有力だが、イランかイラクだとする説もある。宇宙飛行士のジェームズ・アーウィンもアララト山に赴いた探検家の一人だ。1980年代に2度の遠征をしたが箱舟は発見できなかった。2010年には香港のチームがトルコのアララト山の頂近くで4800年前の木製の物体を見つけたと主張したが、それがノアの箱舟だと証明することはできなかった。

専門家の多くは、たとえ箱舟が存在したとしても、アララト山にある可能性は低いと考えている。仮に、本当にトルコのアララト山がノアの箱舟の終着点だとしても、木製の箱舟はとっくの昔に腐食して土に還っているだろう。(参考記事:「太古の大洪水、巨人、竜は実在? 伝説を科学で検証」)

失われた「アーク」はジンバブエに?

旧約聖書に何度か出てくる「契約の箱(アーク)」は、ノアの箱舟と同じく、大切なものを運んでいた。金で覆われた長さ1.2メートルほどの箱には、十戒の刻まれた石板が収められていたのだ。そしてこの箱は、驚異的な力を秘めていた。契約の箱を担いだ祭司たちが、イスラエルの民の先頭に立ってヨルダン川に足を踏み入れると、川の水がせき止められ、川を渡ることができた。また、エリコの街では、契約の箱の不思議な力によって城壁を崩すことができたという。そして最終的に、契約の箱はソロモン王が建てたエルサレムの第一神殿に到着し、厳重に保管されることになる。

契約の箱に関する記述は、そこで終わっている。紀元前586年にバビロニア人がエルサレムを侵略したときに神殿が破壊され、契約の箱がどうなったかについては記録がない。古代の注解書によれば、契約の箱は炎を吹き出し、地面のサソリやヘビを一掃することができたという。不信心な人間が契約の箱を見ると、命を落とすとも言われていた。

契約の箱はどこにあるのだろうか。第一神殿が建っていた「神殿の丘」に、まだ埋まっているという見解もある。十字軍の兵士が契約の箱を手に入れ、フランスに運ばれたのだと信じるヨーロッパの作家たちもいる。エチオピア正教会は、エチオピアのアクスムの非公開の場所で保管しているのだと主張する。

最近、ロンドンの東洋アフリカ研究学院の教授チューダー・パーフィットが、ジンバブエにある神聖な物体が契約の箱ではないかという説を提唱した。レンバ族が契約の箱を持ち去ったというのだ。レンバ族は契約の箱だという神聖な物体をンゴマと呼ぶ。太鼓のような形をした入れ物だ。放射性炭素年代測定法により、旧約聖書に出てくる契約の箱よりも新しいことが判明したが、パーフィットは引き下がらない。ンゴマは、契約の箱の代替品か2世代目だと信じているのだ。

エデンの園はどこに?

旧約聖書に記されている「エデンの園」が実在したとすれば、その場所はどこだろうか。これにも諸説ある。

『創世記』第2章10~14節には次のように書かれている。「エデンから1本の川が流れ出し園を潤した。川は分かれて4本の川となる。ハビラの全土を流れる第一の川の名はピソン。その土地には質の良い黄金の他、ブドラクとオニキスもある。第二の川の名はクシの全土を流れるギホン。第三の川はアッシリアの東を流れるチグリス。第四の川はユーフラテス」。これらの川が流れる大地は、おそらく現在のイラクやイラン、トルコ辺りだろう。ただ、旧約聖書の預言書の一つ『エゼキエル書』には、現在のレバノンと思われる場所の神聖な山の上にエデンがあるとも記されている。

エデンの園があったとされる場所は、はるか遠くにもある。もし神聖な山がエルサレムの「神殿の丘」だとすれば、最初に流れ出た川はヨルダン川で、エデンは現在のイスラエルにあった可能性がある。ギホン川がナイル川を指しているという説もあり、それが本当ならエデンは北アフリカにあったことになる。

想像力の豊かな人々からは、セーシェル諸島やミズーリ州ジャクソン郡(末日聖徒イエス・キリスト教会の意見)から火星に至るまで、突飛な意見が聞こえてくる。火星説を唱えている作家によると、エデンの川は火星の運河だという。

[書籍『今の科学でここまでわかった 世界の謎99』を再構成]

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