「何を買う」ではなく「何のため」 資産形成の第一歩

日経マネー

株式だけでなく債券や海外の資産などに対象を広げて投資する投信もあります。個別株だけでなく、資産クラスそのものの分散も対応してくれるわけで、(4)の「資産配分(アセットアロケーション)」までプロに任せる投信と言えます。このような投信を一般に「バランスファンド」と呼びます。

バランスファンドは運用方針で資産の配分比率を決めています。株式の値上がりでその比率が大きくなれば売却し、配分比率が小さくなった資産を買い増して当初に決めた配分比率に戻すのをプロが実行してくれます。これは(5)の「資産配分の調整(アセットリバランス)」をやってくれているわけです。

最近ではターゲット・デート・ファンド(TDF)という投信があります。まだ認知度は高くありませんが、下図のように米国や英国のDC(確定拠出年金)では非常にシェアが高い金融商品です。TDFは「目標の年」を決めて、そこに向けて投信自身が資産配分そのものを調整してくれるものです。

出所:米国ICIの2017 fact Bookからフィデリティ退職・投資教育研究所作成

例えば、退職の年を2050年と設定していれば、その年に資産配分が最も保守的になる(債券比率が高く、株式比率が低くなる)ように徐々に変更していくのです。つまり(6)の「ライフステージに合わせた資産配分の変更(アセットリアロケーション)」もプロに任せることができるわけです。

投資口座の決定は自分で

6つのステップのうち(1)と(2)は自分でやることですが、(3)以降はどこまで自分でやるのかを考えて、「自分でやるのが難しい」「そこまで時間をかけてやる必要はない」といった判断を基に、投信をうまく使いこなすのが重要です。言い換えれば、資産形成のための投資はかなりの部分まで投信に任せられますが、投資目的の設定とそれに合った口座選び(アセットロケーション)は自分しかできません。

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