小が大に立ち向かう 信託銀元幹部のリーダー論が人気紀伊国屋書店大手町ビル店

3、4章で人材と組織、日々の業務マネジメントについて触れたあと、5章では「リーダーが自分自身をどう育てるか」について語っていく。実績を上げた体験に基づく自信にあふれた語り口が魅力だが、自分自身の弱さについても端々で言及しており、まだ自信を持てないでいるミドルリーダー層でも思わず共感できる。計画、実行、評価、改善のPDCAサイクルの適切な回し方のような細かい日常業務にも目配りしており、観念的なリーダー論に陥らないつくりだ。

心得集として使いやすい編集

編集も読みやすい。36あるどの節も小見出し、心得、本文、ポイントという構成で、例えば「組織風土」という小見出しの1節は、「リーダーの重要な役割のひとつ、それは失敗を許す風土をつくること」と心得が示されて本文が続く。心得とポイントだけ拾っていく読み方もできるし、気になる小見出しや心得のところをつまんで読んでもいい。

「本社が近くにある信託銀行ということもあるし、金融界の人のリーダー論ということで同業の大手町のビジネスマンが反応している」と、同書店でビジネス書を担当する西山崇之さんはみる。中央通路の平台のエンドにタワー積みするなど、販促にも力がこもる。

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