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小が大に立ち向かう 信託銀元幹部のリーダー論が人気 紀伊国屋書店大手町ビル店

2018/2/2

中央通路の平台でタワー積みし、来店客の目をひく(紀伊国屋書店大手町ビル店)

ビジネス街の書店をめぐりながら、その時々のその街の売れ筋本をウオッチしていくシリーズ。今回は、定点観測している紀伊国屋書店大手町ビル店だ。年明けすぐに訪れたときはめぼしい新刊に乏しかったが、3週間たって生きのいい新刊もちらほらランキング上位に顔を出し始めた。そんな中、勢いのあるのは、信託銀行幹部が書いた体験的リーダー論だった。

■企業年金事業のリーダー

その本は大塚明生『逆境のリーダー』(集英社)。著者の大塚氏は三井住友信託銀行で2015年まで副社長を務め、今は顧問につく。住友信託銀行時代からほぼ20年、企業年金事業に携わり、「過去15年間の月間シェア争いで180戦160勝の実績」を上げたつわものだ。同氏がこの20年、いつも考えていたのは「小さな組織が大きな組織にどう立ち向かうか」だったという。同行は三井住友フィナンシャルグループ傘下ではなく、いわば独立系の信託銀行。その小所帯でメガバンクや世界のグローバル金融機関と戦わねばならない。その戦いの中から得たものをリーダー論としてまとめたのが本書だ。

全体は5章構成。そこに36の心得がちりばめられている。「組織にとっていかにリーダーが大切な存在か」から説き起こし、第2章では、リーダーの大切な仕事と位置づける戦略立案について、自身が手がけた企業年金事業の新しいビジネスモデル創出を事例に語る。

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