若手女優にとって最大の登竜門となっているNHK連続テレビ小説(朝ドラ)。2018年4月2日にスタートする朝ドラ『半分、青い。』のヒロインは、現在18歳の永野芽郁に決まった。3月に高校を卒業、朝ドラが終わるときには19歳になるため、「いろんな節目が重なる作品」という。「18歳のすべてを朝ドラに注ぐ」と意気込みを語ってくれた。

彼女が女優として注目を集め始めたのは、連ドラ初主演の『こえ恋』やNHK大河ドラマ『真田丸』を経験した16年。続く17年は、初主演映画『ひるなかの流星』など5本の映画と連ドラ『僕たちがやりました』に出演し、『ひるなかの流星』は興行収入約15億円を記録するなど、主演女優として「結果」も残している。
『ひるなかの流星』では等身大の女子高生・与謝野すずめ役を演じたが、山本美月主演の映画『ピーチガール』や新垣結衣主演の『ミックス。』では主人公たちを翻弄する小悪魔なキャラクターを演じ、振れ幅の広い演技を見せた。17年の経験をどのように朝ドラへつなげるのか。
「17年はいろんな作品に出させていただいたんですけど、『同じ人が演じてると思わなかった』と言われたのがうれしかったです。『ピーチガール』の沙絵や『ミックス。』の愛莉は、理解できないくらいに自分からかけ離れた意地悪な役だったので、ぶっとんでやろうと思いました。見ている方が『こいつ、うざい。嫌い』と思ってもらえるところまでいけたらいいなと含み笑いをしたり、しゃべり方をアレンジして(笑)」
17年に公開された映画の中で、大きな影響を与えた1つが、『ひるなかの流星』の新城毅彦監督との出会いだ。
「新城監督は1つひとつのシーンにこだわる方で、『ひるなか~』では1日で10回くらい泣くシーンを繰り返して演じたこともありました。けっこうきつかったんですが、私は負けず嫌いなので必死に求められたことをやって、集中力を鍛えてもらったと思います。楽しい経験もいっぱいさせていただいたんですけど、初めて『めっちゃキツい』と思ったのが『ひるなか~』で。楽しいだけの経験しかしていなかったら、朝ドラはもっと大変に感じていたかもしれないです」