スーツなんて物足りない 「ノータイ」こそが私の流儀日本オラクルCEO フランク・オーバーマイヤー氏(下)

スーツが主流の日本のビジネス界にあって今、服装のカジュアル化がじわりと進む。ドイツ出身でIT(情報技術)大手、日本オラクルのトップ、フランク・オーバーマイヤー最高経営責任者(CEO)は、まさにそれを地でいく一人。黒を基調としたカジュアルウエアを愛し、母国のドイツでなら「首相の前でもネクタイはしたくない」と話す。2017年6月のCEO就任から半年余り。トップが変われば、周囲も変わるのか――。前回に続き、仕事とファッションについて聞いた。

前編「ネクタイなんてお断り!持っているスーツはわずか5着」もあわせてお読みください。




――愛用の革製コートも黒ですね。

「このレザーコートはイタリア製です。約20年前からこの手のタイプが欲しいな、とずっと思っていたのです。約5年前、ドイツで見つけ、迷わず購入しました。シンプルで、ミニマルな感じが気に入ってます。フォーマルな場面でも、カジュアルでも合わせることができ、冬場に限らず幅広い時期に纏(まと)うことができるので重宝してます」

「買い物する場所は、長年過ごしてきたドイツがどうしても多かったのですが、たまに来日する20歳の息子と一緒に都内のお店の散策を楽しむようになりました。息子はファッション好きなんです。身近な場所に黒を基調にした品ぞろえのセレクトショップを先日、見つけました。私のスタイルにもどうやらマッチしそうなので、今度、また一緒に行くつもりです」

日本オラクルCEOのフランク・オーバーマイヤー氏

■ファッションが変わることは、その人自身の変化の証し

――日本オラクルは社内のドレスコード(服装規定)を段階的に緩和し、2017年にはついに全廃しました。服装のカジュアル化に向けた動きが日本のビジネス界でも広がってきたように感じます。

「私も今は日本のビジネスパーソンの一人なので、そのトレンドに乗っているようで、うれしいです。業種に応じたドレスコードはあって当然だとは思いますが、要はその会社や組織にどういう人たちが集まっているかで、ドレスコードは自然と決まってくるのではないでしょうか。スタートアップ系の組織や企業は、装いもカジュアルな方が多いように感じます」

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