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週末は家めしクッキング

週末レシピ 塩入りチョコケーキ、大人のバレンタイン

2018/2/4

焼きたての塩入りチョコケーキこと「塩フォンダンショコラ」

 突然だが、みなさんは「塩生キャラメル」を覚えているだろうか。

 そう、あれは今からもう10年以上も前の2007年のこと。フランスはブルターニュ地方のキャラメリエ(キャラメル職人)であったアンリ・ルルー氏が、海外初出店として日本の伊勢丹新宿本店を選び、ショップをオープンしたのだ。もしかしたら「あ! 私、あの行列に並んだわ!」「彼女に買って来いと言われて並んだなあ」という方もいるだろう。連日開店前からできて消えることのなかった長い行列は、多数のメディアに取り上げられたので、行ったこと・食べたことはないまでも、記憶に残っている人も多いのではなかろうか。

一世を風靡した生キャラメル *photoAC

 そのメイン商品である「C.B.S.」は、「Caramel Beurre Sale(キャラメル・ブール・サレ)」の略で、いわゆる「塩バターキャラメル」という意味だ。フランス産海水塩で最も有名な「ゲランドの塩」を使用したその塩キャラメルは、しっかりとした塩味を感じた。

 日本でも、小豆あんや塩大福に塩を混ぜたり、スイカに塩をかけたりということは行われてきたが、どれも「味覚の対比効果」によって甘味を引き立てるという働きがメインで、塩味そのものはあまり感じない使い方であった。むしろ、塩味が強く感じられるようであれば、それは「いい塩梅(あんばい)」を逸脱した量をかけてしまったというような捉え方が一般的であった。

ぜんざい、塩があんこの甘味を引き立てる photoAC

 一方で、前述の「C.B.S.」に至っては、塩が甘味を引き立てる役割をしっかりと果たしつつも、はっきりとした塩味を感じ、それがまた絶妙な、アンリ・ルル―氏いわくの「誰もが知っているが、誰もが初めての味」を生み出しているのである。

 その「知っているようで知らない味覚」がきっかけとなったのか、その後日本では一大ブームと呼ぶにふさわしい「塩スイーツ」ブームが巻き起こり、そして今ではしっかりと定着したのである。

 今回は、バレンタインも近いということで「実はあまり甘いものは好きじゃないんだ」というパートナーになにをあげようかと考えあぐねている方のために、しっかりとした塩味が効いた「大人の塩スイーツ」をご紹介したい。

 まずは、バレンタインなので、定番のチョコレートを使った「フォンダンショコラ」をご紹介しよう。「Fondant au chocolat(フォンダン・オ・ショコラ)」はフランス由来のチョコレートケーキで、温めて切ると中からとろりとガナッシュが出てくるのが特徴だ。通常はどちらかというと激甘なイメージのあるスイーツだが、これも、塩を入れることでチョコレートの甘さが引き立つとともに、ほんのりとした苦味が効くので全体が引き締まり、甘すぎない仕上がりとなる。重めの赤ワインにでも合わせられるような味わいなので、ぜひ試してみてほしい。

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