暴落は最大のチャンス 底値を拾って「応援買い」ようこそ、投資を始めた若者たち(下)

日経マネー

写真はイメージ=123RF
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さわかみあつと 1973年ジュネーブ大学付属国際問題研究所国際経済学修士課程履修。ピクテ・ジャパン代表取締役を務めた後、96年あえてサラリーマン世帯を顧客対象とする、さわかみ投資顧問(現さわかみ投信)を設立(撮影:大沼正彦)

国内初の独立系投資信託会社として知られる「さわかみ投信」。同投信を立ち上げた澤上篤人氏は、長期投資こそ資産形成の有用な手段だと説く。投資に馴染みのない若い人たち向けに、長期投資への向き合い方について解説してもらった。

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本物の長期投資の第4は、「安く買っておいて、高くなったら売り上がっていく」リズムを、とにかく大事にすることだ(前回記事 「投資に勉強なんていらない 応援したい企業を探そう」はこちら)。

株価というものは上がったり下がったりを繰り返すもの。経済や投資環境が好調だと、ここで儲けてやろうとする投資家が次から次へと株式市場に買い群がってくる。それで、株価はどんどん上がっていく。

ところが、何か悪いニュースが流れたりすると、多くの投資家はたちまち売り逃げる姿勢に一転してしまう。もうそうなると、売りが売りを呼んで株式市場全体が暴落していく。

そこで買い出動するのが、本物の長期投資家である。第3で書いたように、我々は5年、10年、そして20年と、ずっと応援していきたい企業を選んで投資してある。そういった企業であれば、株価がどれだけ下がろうと、生活者の応援があるから潰れっこない。だから、株式市場が下がったところで思い切り応援買いを入れてやるのよ。

これが本物の長期投資家で大事なリズムの第一歩となる。暴落相場の安いところを、たっぷりと買い仕込んでおくのだ。

幸い、我々は経済の知識や投資の勉強とかで、頭でっかちになっていない。「この会社は、何が何でも応援していくんだ」という熱い気持ちだけで、株価の安いところを買っていく。これが、後で効いてくる。

どんな暴落相場も、投資家の売りが終われば自然と収まっていく。そして今度は買いが集まってきて、少しずつ上昇の兆しを見せ始める。といっても、投資家の人気はまだそれほど高まっていないから、株価全般はまだモタモタした状態が続く。

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