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増える「分析型」音楽番組 若手ブレイクのきっかけに

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NIKKEI STYLE

「分析型」の音楽番組が人気となっている。『関ジャム 完全燃SHOW』(以下、関ジャム/テレビ朝日系)、『バナナゼロ♪ミュージック』(NHK総合)、『バズリズム02』(日本テレビ系)といった番組で、音楽にまつわるテーマを、実演などを交えて分かりやすく解説しながら伝える。番組発のブレイクアーティストも生まれて、新たなヒットの発信源となりつつある。制作者に番組の企画意図を聞いた。

音楽趣向の細分化が進み、誰もが知る国民的ヒット曲が生まれにくくなるなか、音楽番組は冬の時代が続いている。ゴールデンタイムでは、『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)のような、複数の歌手が新曲を披露する番組が減少。かつての『HEY!HEY!HEY!』(フジテレビ系)のようなトーク中心の音楽バラエティも見られなくなった。

しかし、22時以降の遅い時間帯に放送時間を移した音楽番組から新たなトレンドが生まれている。ストレートに音楽と向き合う『関ジャム』『バナナ♪ゼロミュージック』『バズリズム02』のような「分析型」番組だ。これらは、音楽初心者でも分かりやすく楽しめるように、ミュージシャンに曲作りの過程を実演させたり、ヒット曲のコード進行を考察するなど解説に力を入れている。また、音楽業界の裏側の人たちに焦点を当てた企画も多い。

ゲス極が作詞作曲を30分で

15年5月に始まった関ジャニ∞がホストを務める『関ジャム』は、その象徴的な番組だ。ミュージシャン、音楽プロデューサー、音響エンジニアなど音楽に携わる様々なゲストを招き、教養的な視点で音楽トークやジャムセッションを繰り広げる。番組プロデューサーの藤城剛氏は「16年1月のゲスの極み乙女。さん出演回が、現在の番組スタイルを方向づけるきっかけとなった」と言う。

その回では、彼らが即興での曲作りに挑戦。「3時間で曲を作ることもある」と語るフロントマンの川谷絵音が、「牛丼屋で1人でいる女、夜12時前、場所は渋谷センター街」というお題を受けて、曲が完成するまでの過程を披露した。川谷は歌詞をスマートフォンでわずか8分で書き上げ、約30分で1コーラス分のイントロからアレンジまでを完成させるという離れ技をやってのけた。藤城氏は、「どうしたらこの感じを伝えられるかと考え、特に会話がないシーンも含めほぼノーカットで放送しました」と明かす。

MCのバナナマンが「音楽ゼロ年生」という音楽知識ゼロの代表として、いまさら聞けない音楽の疑問や悩みをひも解くのが、16年4月スタートの『バナナ♪ゼロミュージック』。17年4月には小室哲哉がゲストで出演。実際に使用するシンセサイザー7台をスタジオに並べ、「小室サウンド」のコード進行の秘密に迫った。番組後半では、バナナマンにもシンセサイザーを担当させ、TM NETWORK時代の名曲『Get Wild』の即興セッションを行った。

15年4月にスタートした『バズリズム02』(17年10月にリニューアル。以前の番組名は『バズリズム』)は、クリエイター気質のお笑い芸人バカリズムがホストとなり、ミュージシャンの音楽性と人間性を深く掘り下げていく。17年10月にはジャズピアニスト上原ひろみと、ピアノの連弾にチャレンジ。ピアノ初心者のバカリズムが指1本で弾く童謡『チューリップ』に合わせ、横で上原がアドリブで飛び跳ねるようなジャズアレンジを施し、珠玉の1曲へと変貌させた。番組プロデューサーの前田直敬氏は、「これまで伝えきれていない、ミュージシャンの『素材の良さ』の部分をいかに引き出せるかということを常に考えています」と語る。

こうした「分析型」番組では、新人アーティストの紹介にも積極的だ。『関ジャム』では定期的にヒャダインなどの有名音楽プロデューサーたちをゲストに迎え、彼らがすごいと感じた曲をプロ目線で論理的に解説。『バズリズム02』では毎年、音楽雑誌の編集者など、シーンをよく知る人たちにブレイク必至のミュージシャンを挙げてもらい、「コレはバズるぞランキング」を発表する。音楽性の高さを保証したリコメンドは説得力が高く、番組がきっかけで人気となるミュージシャンも生まれてきている。

(ライター 中桐基善)

[日経エンタテインメント! 2018年2月号の記事を再構成]

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