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『ゲーム・オブ・スローンズ』 半端ない面白さで2位 2017年12月 海外ドラマ月間レンタルランキング

日経エンタテインメント!

2018/1/30

 『ウォーキング・デッド』と並び、世界中で最も人気が高い海外ドラマが『ゲーム・オブ・スローンズ』だ。テレビ界のアカデミー賞といわれるエミー賞のドラマ部門で、作品賞を2015年から2年連続で受賞するなどクオリティーにおいても高い評価を得てきた。7シーズン目を迎え、日本でも人気が浸透。TSUTAYA月間レンタルランキングで最高位となる初登場2位に登場した。

『ゲーム・オブ・スローンズ 第七章:氷と炎の歌』(c)2017 Home Box Office, Inc. All rights reserved. HBO(R)and related service marks are the property of HomeBox Office, Inc. Distributed by Warner Bros. Entertainment Inc.
TSUTAYA調べ、1巻平均のレンタル数をランキング化したもの

 『ゲーム・オブ・スローンズ』は、米国の大手ケーブル局HBOが1話につき製作費約1000万ドル(約11億円)ともいわれる巨額を投じて、ジョージ・R・R・マーティンのベストセラー小説「氷と炎の歌」シリーズを映像化。架空の王国を舞台に、複数の名家が繰り広げる壮絶な覇権争いを描くスペクタクル巨編だ。11年から全米放送が始まるや、濃密なドラマが絶賛され、世界中で人気を集めている。

 その最新シーズンとなるのが「第七章:氷と炎の歌」。17年7月から全米で放送がスタート。成長したドラゴンが大暴れするなど、戦闘シーンのすさまじい迫力が話題を呼んだ。第八章での完結が発表されており、ファイナルを前にしたシーズンとあって、1エピソードの米国での平均視聴者数は過去最高の3080万人。HBOの番組史上最高の視聴者数を記録するなど、人気はうなぎのぼり。その5カ月後という短い間隔でのDVDリリースタイミングも功を奏して、TSUTAYA月間レンタルランキングで2位にランクインした。

 TSUTAYA レンタルユニット 映像チーム海外ドラマ担当の中山知美氏は、人気の高さをこう語る。「ファイナルまであと1章で、日本でも最大の盛り上がりを迎えています。視聴者数や熱狂度で海外ドラマ人気1位は『ウォーキング・デッド』ですが、『ゲーム・オブ・スローンズ』も負けてはいません。40代と60代の男性に支持されており、驚くべき継続率(1話目を借りた人のうち、継続して最終話まで借りる人の割合)となっています。通常(シーズン2以降の場合)は70%くらいのユーザーが最終話まで視聴するのですが、『ゲーム・オブ・スローンズ』は驚異の99%。ほぼ全員が最終話まで見ており、過去にない数字といえます。半端ない面白さで、見始めたらやめられない証しです」

最後に玉座に座るのは誰?

中央の男女がジョン・スノウ(左)とデナーリス(右)

 17年に来日した主要キャストの1人、アイザック・ヘンプステッド=ライトは本作が世界中で人気の理由を3つ挙げてくれた。「まず、いろいろな国や地域の文化の要素を取り入れていること。だから、誰でも物語の世界に入れる。主に英国の歴史がベースですが、東洋や中東の文化も含まれていて、米国人も中国人も、みんな楽しめます。2番目は、あらゆる意味で複雑であること。単なる善対悪といったシンプルなストーリーではないし、それぞれのキャラクターにも道徳的にあいまいな部分があったりします。その世界観が人々を引きつけます。3番目は、とにかくストーリーが面白い。文化や言語を超越しているストーリーだから、吹き替えたり翻訳しても人々に通じるのです」

『ゲーム・オブ・スローンズ 第七章:氷と炎の歌』ワーナー・ブラザース ホームエンターテイメント

 ストーリーの最大の見所は、七王国の覇権を最終的に得るのは誰かという玉座の争い。第七章では、新たに「七王国の王」となった女王サーセイ、「ドラゴンの母」であるデナーリス、「北の王」を名のるジョン・スノウという3つの勢力に覇権争いが絞られた。しかし人間にとって、より脅威となったのが夜の王が率いる異形の怪物ホワイト・ウォーカーと死者の軍団。その最終決戦を迎える第八章の全米放送は19年になるとの報道もある。

 ファイナルシーズンに向けて、『ゲーム・オブ・スローンズ』の人気はさらに過熱しそうな勢いだ。

(日経エンタテインメント! 小川仁志)

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