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じぶん働き方改革 絶対時間通りに帰るワーママが手本

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日経ウーマンオンライン

「働き方改革」と言っても、会社や人事の変革を待っていてもらちが明かない。会社が変わる前に自分が変わっていかないと、一番先に割を食うのは、真面目に創意工夫をしながら仕事をしている私たち――。働き方改革のコンサルティングを行っている池田千恵さんが、明日からすぐに実践できる仕事術・時間術・コミュニケーション術などを紹介します。

◇  ◇  ◇

最初に個人的な話から入りますが、私は子どもがいない人生を送ると思っていました。結婚して10年近くたっても授からなかったためです。結果的には40歳で授かり出産し、まもなく2歳になる息子を育てながら仕事をしていますが、仮に将来子どもがいない人生を歩んだとしても、働くママの時間管理方法は参考になると感じていました。そのため、妊娠するずっと前の2011年ごろから「時間美人」をテーマに働くママに取材を続けています。

なぜなら、働くママは絶対に死守しなければいけないデッドラインを毎日掲げながら、生産性を高めていかなければどうにもならない状態で仕事をしているからです。周囲で働くママたちの「絶対に終わらせる」執念と工夫、集中力を維持する能力は素晴らしく、その極意を働くママ以外にも伝えて採用できたら、生産性は格段に上がると考えたからです。

今回は私の取材対象が働くママだったためこのようなタイトルとなっていますが、もちろん、働くママに限らず、積極的に家事育児に関わっているお父さんや、介護などの理由で時短の必要があり、生産性を上げる工夫をされている方もいらっしゃいます。

「子どもがいないから関係ない」と思わず、彼ら/彼女たちの仕事ぶりをじっくり観察してみると、「じぶん働き方改革」のヒントがあふれています。さっそく詳しく見てみましょう。

働くママの辞書に「とりあえず」「念のため」はない

「仕事は、完了するために割り当てられた時間に応じて複雑なものへと膨れ上がっていく」

これは「パーキンソンの法則」といわれるものです。あなたも心当たりがありませんか? 締め切りまで2週間もあり、ああでもないこうでもないと練り上げた企画よりも、「2時間で出して!」と言われてやっつけで作った企画のほうが評判がよかった、なんてことが……。やるべきことは締め切りが長ければ長くなるほど膨らんでいって、やる必要もないことをこねくり回し、時間をかけてしまうことになるのです。

働くママパパや、家族の介護をしていて残業がほとんどできない人たちには、そもそも「時間がある」という状態がほとんどありません。

・限られた時間の中で「今」自分にしかできないことは何か?

・子どもの世話をしながらできる作業はないか?

これらを瞬間瞬間で判断する訓練を毎日しているわけですから、スキルもどんどん上がってくることは想像に難くないでしょう。

では、具体的にどんな軸をもって働くママたちは物事を決めていくのでしょうか。参考になりそうな割り切りポイントをこれから紹介します。

ポイントは3つです。

1.心から大切に思っていないもの/惰性で続けていることはバッサリと切る

2.やったほうがいいことより、やるべきことを優先する

3.プライベートと仕事を分けて考えない

順番に説明します。

心から大切に思っていないもの/惰性で続けていることは切る

時間がない! と認識すると、自分にとってどうしても外せないものを見極めることができます。あるママからはこんな話を聞きました。

「わが家の場合、今の段階での子育ての最優先は食事と睡眠です。ありがたいことに、うちの子どもたちは丈夫です。これは経験則ですが、たくさん食べて、たくさん寝ると子どもは健康なんだな、と思います。極端な話、一時期部屋が少し散らかっていたって、食事さえきちんと取っていれば健康に育つと考え、あまりにも忙しいときは掃除を後回しにすることもあります」

「最近引っ越しをしたんですが、通勤時間も割り切りました。通勤時間の長さと家族との時間や自分の体力、どちらを取るかと考えたとき、私の場合は家賃が高いのは多少なりとも諦め、会社に近くて便利な所に住むことにしました」

優先順位は切羽詰まらないとなかなか決めることができません。「どう生きるか」ではなく「どう死にたいか」から考えるというママもいました。「どう死にたいか」を決めることで、普段の生活の物事の取捨選択がとてもシンプルになったそうです。

彼女の場合、歓送迎会は1次会だけにする、年賀状は自分から書かないで返事だけにする、けんかはしない、ミスは起こさない、万が一ミスをしたら抱えない……といったように、自分の死に方を考えたときにあまり必要がないものはスッパリと諦めてシンプルになれたと言っていました。

やったほうがいいことより、やるべきことを優先

思い付きで物事を進めるのをやめたというママもいました。

「子どもが生まれる前は、家事も思い付きでやっていたんです。例えば洗面所が汚れているのがたまたま目に付いたから掃除して、その横に洗濯物がたまっていたから洗濯して……というように、目に付いたものから片付けていました。今は、どうやったら効率化できるかを考えて、今すべきか、後ですべきかを判断しながら家事もするように心掛けています」

「時間がかかりそうだから早めにやっておこう、という理由でやるんじゃなくて、何でも、その時、今の自分ができること、今の自分にしかできないことに集中できるようになりました」

時間があると思うと、「やったほうがのちのちいいけど、やらなくても業務にすぐ支障がないこと」を何となくやってしまう余裕がありますが、そうはいかない状況になることですべきことが明確になります。皆さんの会社でも「ノー残業デー」などで強制的に帰らなければいけない環境を前向きに捉え「絶対やらなければいけないこと」を今のうちに洗い出してみるといいかもしれません。

プライベートと仕事を分けて考えない

仕事の自分もプライベートの自分も同じ自分。次々と降りかかるタスクを「これは仕事」「これはプライベート」と切り替えるだけでも頭に負担がかかるものです。働くママの多くは家事の時短、仕事の時短が両方に影響を与えるため、同じ手帳に仕事/プライベートの予定を全部入れていました。

家事に「残業」の概念を採用しているというママもいました。家事を21時以降に残すことを「残業」と意識して、基本的に21時までになんとか終わらせるように頑張るそうです。締め切り意識があるからか、21時以降を自分の時間にすることができるとのことでした。

自由な時間が少ない分、きちんと自分の時間がつくれたときの達成感は大きいですよね。「子どもがいなかったときに飲む、ほっと一息のコーヒーと、今の一人時間で飲むコーヒーはおいしさが違う」とうれしそうに教えてくれるママもいました。

「赤ちゃんマネジメント」は部下の育成にも役立つ

面白いな、と思ったのは、取材したママが口をそろえて、部下やチームのマネジメントに子育てはものすごく役立った、と話してくれたことでした。なぜなら、言葉も通じず自分の要求のまま動く赤ちゃんというかわいい怪獣の様子をしっかり見て、何が欲しいのか、どうやって誘導するかを常に考えているからだそうです。この子はどういうときに、どんな仕草をするんだろう、という目で見るのと同じように仕事相手に接することができるようになると、人間関係もよくなったそうです。

働く女性で子どもを持たない方の中には「働くママのせいで自分の仕事が増えて大変」と思ってしまうときもあるかもしれません。でも、働くママの工夫を自分も採用することで、もしかしたら「じぶん働き方改革」が大きく前進する可能性もあるのです。ぜひ、周囲の働くママたちを、これを機に観察してみてはいかがでしょうか。きっと「これはマネしたい」ということが見つかるはずですよ。

池田千恵
 株式会社 朝6時 代表取締役。慶應義塾大学総合政策学部卒業。外食企業、外資系戦略コンサルティング会社を経て現職。企業や自治体の朝イチ仕事改善、生産性向上の仕組みを構築している他、「働き方改革プロジェクト」「女性活躍推進プロジェクト」など、ミドルマネジメント戦力化のためのコンサルティングや研修を行っている。「絶対! 伝わる図解」(朝日新聞出版)、「朝活手帳」(ディスカヴァー21)など著書多数。

[nikkei WOMAN Online 2018年1月10日付記事を再構成]

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