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採用にもAI活用 書類・面接で見えぬ人材を発掘

2018/1/30

採用活動へのAI活用は何をもたらすか……(企業の採用面接の受け付けに並ぶ就活生)

企業の採用に人工知能(AI)を使う動きが出てきました。採用した人材が期待した働きをしてくれない。せっかく採用した若者が「思っていたのと違った」と辞めてしまう。こんなミスマッチを解消する狙いです。

教育支援ベンチャーのIGS(東京)はAIを活用して性格や行動特性を診断するアプリを開発しました。採用に応募した学生にスマートフォン上で自分の考え方や行動パターンに近い選択肢を選んでいってもらうと、創造性や決断力、論理的思考、課題設定といった項目ごとに特性を数値化します。友人ら数名にも応募者を評価してもらい、スコアに反映します。

エントリーシートや面接では応募者のウソを見抜くことは容易ではありません。面接のテクニックを指南する本やサイトも氾濫しています。企業側も「創造力やコミュニケーション力のある人を」といいながら、実際には学歴に依存しがちです。

IGSのAIは過去のデータから学習し、自己評価や友人らからの評価の中から甘すぎるものや厳しすぎるものを見つけ、スコアを補正します。現在、働いている人のデータと合わせることで、採用担当者はどんな応募者が入社後に活躍できそうなのかを見ることもできます。

全日本空輸(ANA)では2017年のインターンの選考でアプリを利用したところ、書類では分からなかった創造性の高い人がみつかりました。そこで18年卒の事務職の採用でもこれを利用しています。「書類選考担当者が気づかない見方を取り入れたい」(広報担当者)

AI活用は他にも広がっています。ソフトバンクは米IBMの「ワトソン」を使ってエントリーシートを評価。インターネット広告のセプテーニ・ホールディングスは選考過程で得たデータをAIで評価し、入社後に活躍できるか予測しています。

近い将来、AIが採用を決める時代も来るのでしょうか。

今のところ、どの企業も最終的には人が判断すると強調しています。AIは過去のデータから学習するので、過去の誤った判断をそのまま評価に反映させてしまう恐れがあるためです。

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