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ボールペン5選 高い加工技術、独自デザインの逸品

特集 プレゼントにも最適 高級筆記具(上)

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日経トレンディネット

卒業・入学、そして新生活シーズンが近づくにつれ、関心が高まるのが筆記具。そこで2回に渡り、こだわりの高級筆記具を紹介する。前編で取り上げるのはボールペン。技術やアイデアが突出していて、書き心地もよく考えられているボールペンを中心に1万5000円以上のものを選んだ。

◇  ◇  ◇

箸をイメージした斬新な「Zoom 韻」

欧州で人気が高く、海外のデザイナーも参加しているトンボ鉛筆の「Zoom」シリーズ。その新しいシリーズが「日本の文化や精神性を独自の解釈で造形表現した、新しいペンのかたち」をコンセプトにした「Zoom 韻(いん)」だ。

Zoom 韻の最初の製品のひとつが、箸をモチーフにした「Zoom 韻 箸(はし)」。箸は筆記具と並んで、日常的に手にするツールで、日本の文化と筆記具を融合させたZoom 韻のモチーフとしてとても適している。

Zoom 韻 箸の特徴は、四角いキャップ部分から徐々に尻軸に向かって細くなり、丸くなるフォルム。これは、四角い箸によくある、先端に行くに従って丸になるスタイルを模したものだ。

そのフォルムを実現するために、軸もキャップも一つずつアルミを削り出して作った。そのアルミの軸をアクリルで塗装し、まるで漆の箸のような質感を出している。

軸中央に箔が施されているのもこのボールペンの特徴で、箔は黄金と白金の2つがある。金沢金箔を施したのが「黄金」、プラチナ箔を施したのが「白金」だ。

インクは水性顔料インク、ボール径0.5mmのリフィルが使われている。水性だが顔料インクなので、裏写りしにくく、耐久性も高い。万年筆のようなサラサラとした書き心地ながら、ビジネスの現場でも使える実用性も併せ持つ。

金属軸だが、アルミニウムだからか、それともややペン先寄りに重心が置かれているせいか、筆記時にはほとんど重さを感じない。尻軸にキャップを付けても、さほど重さを感じずに筆記できる。キャップがネジ式なのは評価が分かれるところだが、箸のたたずまいを再現するために採用されたのだろう。これは高級感もあり、筆者は、ネジ式のキャップを評価したい。

美しい切子細工を楽しめる「CUSTOM 切子」

スターリングシルバーの軸に、ガラスなどによく見られる切子細工模様を施したボールペンが、パイロットの「CUSTOM 切子」だ。

スターリングシルバーは高級筆記具によく使われるが、そこに、切子の模様を彫るという和洋折衷的なデザインがうまくハマって、とても透明感のある軸に仕上がっている。しかも、その模様の彫刻が正確。「菊篭目(きくかごめ)」の模様が彫られたタイプの軸を回すと、まるでアニメーションのように寸分の狂いもなく、模様が上下に動くように見えるのだ。それは「碁盤」タイプも「格子」タイプも同じ。ゆるいカーブを描くペンの軸の上に、驚くほどの精度で模様が彫られているのだ。本当によくできている。

切子の模様は手に持つとちょうど良い滑り止めにもなる。少し太めの軸と、ほぼ中心に重心が置かれたウエートバランスが合わさって、さほど重さを感じることなく、滑らかに書ける。

インクはアクロインキが使われているので、スイスイと流れるように文字が書ける。アクロインキのような低粘度油性インクはプラスチック軸よりも金属軸で使うほうがペン先のコントロールが安定し、筆者のような悪筆でも多少はましな文字が書けるのだ。

ペン先はボール径1.0mmで太めの文字が書けるので、さらに文字がキレイに見える。また、ペンを万年筆のようにやや寝かせて書くと、より心地良い書き味が楽しめる。高級な素材に、手間のかかる技術とセンスの良い柄選び、さらに筆記具としての性能の高さと、高級筆記具に必要な要素を正しく盛り込んだペンなのだ。

ThinkPadのデザイナーによる「ダイアログ 1」

ラミーの「ダイアログ」シリーズは、社外デザイナーとのコラボレーション・シリーズ。その第1弾として発売されたのが、油性ボールペンの「ダイアログ 1」だ。デザイナーはドイツのプロダクトデザインの巨匠リチャード・サッパー。アルテミデの照明機器「Tizio」やIBMのノートPC「ThinkPad」のデザイナーといえば、分かる人も多いだろう。ダイアログは、最も手軽に買えるリチャード・サッパーのプロダクトともいえる。

デザインの斬新さは、ひと目見れば分かる。三角の軸、クリップと一体化し、三角の頂点に組み込まれたノックボタン、継ぎ目がなく、どこからリフィルを交換すればよいのか分からないボディー。しかし、その全てがやたらとカッコいい。

しかし、その極端なスタイルとは裏腹に、このペンはなかなか握りやすいのだ。もともと、三角の軸は握りやすく、三角軸の鉛筆も普通に売られているし、真ちゅうにチタンコートされた軸の手触りが何とも気持ち良い。ノックが軽くて、ノック音がとても小さいのも実用性が高い。

書き心地だが、これが難しい。クリップがあるほうを上にして持つと、ペン先がペンに隠れて見えなくなるのだ。これがかなり書きにくい。しかし、クリップがあるほうを下に向け、平たい面を上にしてそこに人さし指を置くようにすると持ちやすいし、筆記時の視界も十分に広い。この持ち方が正しいとはどこにも書かれていないが、筆者は、この持ち方を推奨したい。

リフィルは、ラミーの油性ボールペンではおなじみのLM16。サファリやアイオンでも使われているラミーの油性の標準リフィルだ。いろいろ、クセが強いペンではあるが、このカッコ良さ、特異さはほかにはない。持っておきたいペンの一つだ。

金属無垢材から削り出した「ショーン・デザイン」

エンジニアであり、プロダクトデザイナーでもあるイアン・ショーンが2012年に自ら立ち上げたのが、高級筆記具のブランド「ショーン・デザイン」。その基本コンセプトは、「長く使えるもの」。そのために、ショーン・デザインのペンは全て金属無垢(むく)材を削り出したパーツのみで作られている。ゴムやプラスチックなどの部品は一切使わず、100%メード・イン・USAにこだわって製作しているという。

金属の棒にしか見えない本体は、キャップが本体にネジで留められていて、回すとキャップが外れる。外れたキャップは尻軸にあるネジで固定すれば、ちょうど良い長さのボールペンになる仕掛けだ。また、尻軸にあるネジを回すと、リフィルの交換ができる。ネジで全てが固定された構造は、その高い金属工作技術があってこその製品なのだ。

素材もパーツの製造も全て米国製というのも、ショーン・デザインのこだわり。素材は、アルミニウム、ブラス、ブロンズ、ステンレススチール、チタニウムなどを使い、それぞれのペンは、単一素材の金属で作られているから、好きな金属の重さや手触りを選べる。もちろん、価格は素材によって異なる。最も安いアルミニウム軸が税込み1万800円、最も高額なアノダイズドチタニウム軸が税込み4万1040円だ。

何より注目したいのが、リフィルにはフィッシャーの「スペースペンインクカートリッジPRシリーズ」が使われていること。つまり、真空状態や水の中、上向きなど、書く環境や方向を選ばずに書けるペンなのだ。また、世界中で販売されているリフィルなので、購入しやすいのもうれしい。削り出しの金属は強度も高く、防災アイテムとしても活躍しそうだ。フィッシャーの加圧リフィルだからインクの出がスムーズでスイスイ書くことができるのもうれしい。

「ポケットペン」は精密で手のひらサイズ

小型ボールペンの頂点が、このファーバーカステルの「ポケットペン」。プラチナコーティングされた金属の軸と、正確に彫られたねじ切りの精度の高さ、絶妙のサイズバランスで構成された、手のひらサイズながら書きやすいボールペンだ。

小さくても、キャップから軸まで真っすぐで段差のないファーバーカステルならではのデザインを引き継ぎ、キャップがネジ式で、外したキャップを尻軸に付ける際もネジ式になっているあたりの徹底ぶりも、パーフェクトペンシルの血統をきちんと受け継いでいる。

本体はキャップをした状態で約9cm、キャップを尻軸に付けると約10.5cm。この10.5cmという長さは、小ぶりの万年筆のキャップを外したときの長さとほぼ同じ。つまり、書くのに十分なサイズなのだ。軸は細いが、金属軸なのでそれなりの重みもあり、筆記時のペン先のブレもないので、バランス良く安定して書ける。

手のひらサイズなのにクリップはスプリング内蔵式にするなど、技術が凝縮されていて「小さいからこそ感じる高級感」がある。手に取ると、その「よくもまあ、この小さなペンにそこまでの手間ひまをかけたものだ」と感心してしまう。リフィルはいわゆる4C規格のものが入れられるので、国産のインクを使うことも可能。それもまた、このペンの大きな魅力の一つだろう。

特集 プレゼントにも最適 高級筆記具
上 ボールペン5選 高い加工技術、独自デザインの逸品
下 2万円超の万年筆 近未来とクラシカル、造形にうなる

(文・写真 納富廉邦)

[日経トレンディネット 2018年1月9日付の記事を再構成]

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