私大学費は年400万円 米国人は「529プラン」で備え米国マネー事情(1)

メリーランド州に住むジェシカさんと8カ月のイザベラちゃん。「大学の費用は高いが、娘が行きたい大学に必要なお金を出せるように、今から準備したい」と話す
メリーランド州に住むジェシカさんと8カ月のイザベラちゃん。「大学の費用は高いが、娘が行きたい大学に必要なお金を出せるように、今から準備したい」と話す
外国人は自国でどんな金融商品を使い、何を目的に資産形成しているのだろうか。米国の401kが日本に来てDC(確定拠出年金)になり、英国のISAが日本のNISA(少額投資非課税制度)になったように、他国の動きを知っておくことは日本の将来の参考にもなりそうだ。そこで米国在住のライターに普通の米国人の蓄財・投資の実情をレポートしてもらう。掲載は不定期で、今回は教育資金づくりがテーマ。

日本で教育費づくりといえば学資保険の名があがることが多いが、大学の学費が年々高くなっている米国で利用者が増えているのが「529プラン」。子供が小さい頃から将来の学費を積み立てられる公的な制度だ。少額から運用が可能で、多くの税制優遇がある。

「大学の学費はものすごく高い」

「大学の学費はものすごく高い」と話すのは、8歳と4歳の子供を持つサンシャインさん(34歳・ニューヨーク州在住)。幼稚園の教師で、夫も弁護士として働くが、「子供を大学に進学させるためには学生ローンの利用は避けられないかもしれない。子供の将来の負担になるので、できれば学生ローンは利用したくないけれど……」と話す。

ニューヨーク州に住むサンシャインさんと家族。息子のために529プランで積み立てている。「娘の529プランもなるべく早く始めたい」と話す

米国の子育て世代の大きな悩みの一つが、子供の大学進学費用をどう賄うかだ。非営利組織カレッジボードによると、2017年から18年の年間授業料と諸経費は、私立の4年制大学の平均で3万4740ドル(400万円弱。1ドル=112円として計算)、公立の4年制大学でも、平均9970ドル(約110万円)にのぼる。私立は10年前の1.3倍、公立は1.4倍に上昇している。日本の私立大学の授業料が年87万7735円(文部科学省調べ、16年度)で、入学料や施設設備費を足しても131万6816円であるのに比べ、400万円弱というのはかなり高いといえる。

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貯蓄型529プランの利用者は急増
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