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文庫サイズの「キャリアを手放す勇気」

文庫サイズの「キャリアを手放す勇気」

国内で1日に刊行される新刊書籍は約300冊にのぼる。書籍の洪水の中で、「読む価値がある本」は何か。書籍づくりの第一線に立つ日本経済新聞出版社の若手編集者が、同世代の20代リーダーに今読んでほしい自社刊行本の「イチオシ」を紹介するコラム「若手リーダーに贈る教科書」。今回の書籍は「キャリアを手放す勇気」。東京大学を出てコンサルティング大手の米マッキンゼー・アンド・カンパニー日本支社で働いた後、お笑い芸人に転身した著者が、肩書に縛られない生き方を語る。

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石井てる美氏

石井てる美氏

著者の石井てる美さんは、1983年に東京都で生まれました。白百合学園中学・高等学校を経て、東京大学工学部から同大学院を修了。2008年にマッキンゼーに入った後、09年に退社し、現在はワタナベエンターテインメント所属のお笑い芸人として活動しています。

「頑張れば報われる」はずが…

2018年を迎え、目標の実現に向けて「今年こそ」と決意を新たにした方も多いのではないでしょうか。本書は、世間で「エリート街道」とされるキャリアを歩んできた著者が、激務などで体調を崩したのをきっかけに「本当に自分の好きなこと」をしようと転進したいきさつを描いています。著者は、中学に入って以来、コツコツとまじめに勉強してよい成績をとり「頑張れば必ず報われる」という信条を持つようになったといいます。就職活動では、当時学生の間で非常に人気があったマッキンゼーに力試しのノリで挑戦しました。

 ほとんどの東大生がそうするように、いっせいに就職活動を始めて、みんなが受ける一流企業を受けました。今から思えば「流されていた」のでしょうが、当時はそんな進路選択に疑問を持つこともなく、世間でよしとされる枠の中で生きることが現実的な人生だと思っていました。そして、画一的なものさしの上で競争をし、「目指すべきはそのトップ集団」という価値観のもとに生きるようになっていました。
(第1章 マッキンゼーと私 28ページ)

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