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インバウンド最前線

日本に来たら「和牛すし」 外国人が喜ぶニホンショク しきたりより楽しさ重視、「爆食い」狙った新メニューとは

2018/2/14 日経MJ

黒毛和牛のステーキ天と抹茶ビールを楽しむ訪日外国人(京都市中京区の「勝天」)

 2017年の訪日外国人(インバウンド)は2800万人を超え、消費額は4兆円を突破した。食欲も旺盛で、飲食への支出は今年1兆円規模にまで拡大する見通しだ。だが、彼らが求める日本食は「ワタクシ流」、日本人が考えるものとはちょっと違う。訪日客のお口に合うニホンショクとは?胃袋をつかむにはニーズに合わせた柔軟なアレンジも必要だ。

 インバウンドの不動の人気スポット、京都。市街中心部に17年10月開業した日本料理店「勝天―KYOTO GATTEN―」は、来店者の約8割が外国人だ。人気の秘密は和食のアレンジにある。

 天井からちょうちんがぶら下がる店内に足を踏み入れると、米国から訪日した30代のフォーリー夫妻がいた。妻のモーガンさんは「想像していた天ぷらとは違ったが、サーロインはリッチな味わい。串なら50本はいける」と興奮気味だ。

 2人が食べていたのは、串カツ感覚で食べられる「勝天串」(1本120円)。同店の定番メニューだ。天ぷらといえば魚介類だが、肉好きの多い外国人も楽しめるよう牛肉をメインに押し出した。

 肉によく合うのがビール。同店では宇治で栽培した抹茶をぜいたくに使った「抹茶ビール」も用意している。イタリア人のラビオ・フラッタさん(47)は「独特だね」と前置きしつつ、一気に飲み干していた。

 同店の運営会社、ゴリップ(京都市)の金栄鶴イノベーション部部長は「好立地を生かし、外国人客を意識した店構えやメニューにした」と話す。半分に切った断面から牛肉のジューシーさが伝わる天ぷら、カラフルなビール。ユニークなメニューは写真映えを意識したものだ。「ただ和食を提供するのではなく、日本の文化そのものを体験してもらいたい」

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