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釣流まゆみ・そごう・西武執行役員

釣流まゆみ・そごう・西武執行役員

管理職として活躍する女性が仕事やプライベート、働き方への思いを自らつづるコラム「女性管理職が語る」。第5回は、そごう・西武執行役員の釣流まゆみ氏です。

◇  ◇  ◇

私は日経産業新聞をしっかり読んだことがありませんでした。百貨店に勤めるとまず日経MJ、そして日経本紙です。

私たちは、サービスや卸売り、小売りの方たちとよく一緒に仕事をしています。日経産業新聞の読者の約4分の3はそれ以外の業種で働いている人ということでした。ただ、私と同じミドルマネジメントの人(課長以上の役職者)が読者の5割強を占めていました。そうした方たちへの共感のメッセージを送りたいと思います。

新入社員をどう処すべきか、中でも女性の活躍をどう促すかは、産業界共通の課題です。私が社会に出たときも「進んでいる会社」の証しとして女性採用促進が位置づけられていました。当社(当時の西武百貨店)はその先駆けでした。最近、それを思い出させる記事がありました。

「いま、どのくらい『女の時代』なのかな。」。西武流通(後のセゾン)グループがこう問いかける広告を新聞に掲載してから37年たつ――2017年12月3日付の日経本紙の春秋。

産休後の復職を制度として世に披露した広告でした。私はそのような企業に入ったのだと今、つくづく思います。女性活躍推進という言葉を何度も言われ、うんざりすることも多々ありました。

それでも私が辞めなかったのは、楽しかった新入社員時代があったからです。女性の新入社員を戦力にするうえで、上司が心がけておくべきことを新入社員に成り代わって伝えたいと思います。

1つめは話をとことん聴くことです。一を聴いて十を知るのではなく、十を聴いてほしい、というのが女性の思いです。

私の最初の上司はとにかく話を聴いてくれました。なんて手のかかる子が来たのだろうと思ったに違いありません。それでも聴いてくれました。「聞く」のではなく、「聴く」です。そして「そうだよねー」と、共感してくれました。

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