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駐在員と巡った台湾の味 小鉢で一献、突き出し感覚で現地駐在員と行く台北庶民派グルメ旅(上)

台湾料理と言えばの大根餅もいただいた。

「働く人の昼ごはんは大盛り」は万国共通 老牌牛肉拉麺大王

牛肉ラーメンの極太麺

食後に中正紀念堂の衛兵交代式を見学、そのまま徒歩で庶民の市場、城中市場へ。ちょっと早いおやつに人気店の「老牌牛肉拉麺大王」を訪れる。

長屋風の建物に多くの店舗が並ぶ市場の中にある飲食店は、築地の場外をほうふつとさせる。初心者にはハードルが高そうに見えるが、ちゃんと日本語のメニューも用意されていた。メニューを見ながら牛肉ラーメンと牛肉&牛筋のダブルトッピングの麺、そして「激辛キムチラーメン」を注文する。

まず驚かされたのがその量。昼食からあまり時間がたっていなかったので「小」を注文したのだが、日本なら間違いなく「大盛り」に相当する量が登場した。

麺はうどんのような極太麺。ちなみに、台湾ではこうしたうどんのような太い麺が一般的。日本のラーメンのような細麺のつもりで注文すると面食らう。腰の強い讃岐うどんのような麺だ。

すっぱい白菜漬けがのった「激辛キムチラーメン」

麺の太さ以外は、肉の味付けも含めてある程度予想通りの味だったが、逆に予想とは全く違ったのがキムチラーメン。確かに赤い激辛スープだが、トッピングされたキムチは真っ白だ。

ひとくち食べて思い出した。中国、東北地方の瀋陽で食べた白菜のザワークラウトの味だ。ドイツのザワークラウトはキャベツを乳酸発酵させたすっぱい漬物だが、瀋陽では同じく乳酸発酵で作られた白菜の漬物を野菜代わりに食べていた。まさにそれがのっかっていた。

日本人的な感覚でとらえると「キムチ」とは言い難いが、酸味の効いた白菜と激辛スープはなかなかどうして、いい組み合わせだった。

トウチを加えると味が引き立つ

テーブルには薬味が用意されていて、好みでかけるのだが、気に入ったのはトウチが入った調味料。トウチは黒豆に塩を加えて発酵させた調味料で、いため物などに使う。うまみが強く、豆粒を麺にのせて食べるとおいしさが引き立った。

ちなみに、中国大陸から移り住んできた人が多い台湾には料理も含めて大陸の影響が色濃い。地名や通りの名前にも大陸の地名が頻繁に出て来る。

台湾のゴールデン街? 阿才的店

阿才的店 隠れ家のようなたたずまい

さて、小皿のおいしさに昼からビールを飲んでしまったが、夜は腰を据えて飲みたいところ。連れて行っていただいたのは、まさに「居酒屋」だ。

阿才的店は、昼は食堂、夜は飲み屋として営業する。見るからに古い建物で、店内の壁には1950~60年代の古い映画のポスターがたくさん張られている。戒厳令がしかれていた当時、民主化を求める若者たちが、ここに夜な夜な集まり、語り合っていたそうな。日本で言うと新宿ゴールデン街のような店か。

カキの天ぷら ビールにピッタリ

ここで最も気に入ったのがカキの天ぷら。日本のような大きなカキは見かけなかったが、粒の小さなカキは多くの店で見かけた。ミニサイズのカキに薄く衣をつけて、揚げたてをスパイスをつけながら食べるのだが、これを食べ始めるとビールが止まらなくなる。

ちなみにビールは、飲み終えた空き瓶を数えて精算するのが台湾流。テーブルには空き瓶入れがつきものだった。

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