変わりたい組織と、成長したいビジネスパーソンをガイドする

会員登録をすると、編集者が厳選した記事やセミナー案内などをメルマガでお届けしますNIKKEIリスキリング会員登録最新情報をチェック

PIXTA

PIXTA

ビジネス社会で成長するためには、社会人としての経験を踏まえて再度学び直すことが効果的だといわれています。そのような教育をリカレント教育といい、そうして成長する人材を私は「高度人材」として定義しています。

しかし出世を目指すだけであればあらためて学び直す必要はありません。会社のビジョンやミッションに深く共感し、社内で人脈を作り、専門性を高め、評価を高めていく出世です。これをあえて「企業戦士」と定義してみます。

どちらの出世ルートも一長一短がありますが、あなたにとってはどちらが良い選択でしょうか。

企業戦士とは企業と共存して安全・安心が担保されるキャリア

新入社員として入った会社で定年まで過ごす。その間に同期と競争しながらより上位の役職を目指す。これがかつての日本企業の常識であり、現在も多くの企業でそのような出世ルートが定められています。

役員や部長クラスにまで出世できた人は社内で勝ち組として扱われ、自分自身にプライドを持っているでしょう。しかしたとえ課長止まりであったり、あるいは部下がいない管理職待遇の専門職になったりしても、それらの人が負け組か、というとそうではありません。

特に昨今は定年延長あるいは定年後再雇用の仕組みが普及しているので、仮に企業規模が小さかったとしても、65才までは同じ会社で働くことができます。部署は異動することになるかもしれませんが、慣れ親しんだ会社の中で、数十年も共に過ごしてきた人たちと働き続けることができるからです。

言い換えるなら、企業戦士には安心と安定が担保されています。

いやいや、55才で役職定年という名目で給与を減らされるし、60才の再雇用時にはさらに給与を減らされる。たまったものじゃない。安心と安定なんてまったくない、という方もいらっしゃるでしょう。

しかしそれでも、他社に転職するよりはマシではないでしょうか。40代だとまだ転職で年収を増やせる可能性があるかもしれませんが、50代超のビジネスパーソンが転職を志しても、今以上の年収を得ることは至難の業です。株式会社インテージが実施した「ビジネスパーソン意識調査『仕事に対する意識』」では、3年以内に転職を考えているという40代の人はわずかに10%。少し待遇に不満が出てくるであろう50代で18%です。

新着記事

Follow Us
日経転職版日経ビジネススクールOFFICE PASSexcedo日経TEST

会員登録をすると、編集者が厳選した記事やセミナー案内などをメルマガでお届けしますNIKKEIリスキリング会員登録最新情報をチェック