裏磐梯レイクリゾート 迎賓館 猫魔離宮のロビーや客室は豪華なインテリアやアートに彩られ、ゆったりとぜいたくな空間。ロビーにはおしゃれなソファが随所に置かれ、ラウンジには宿泊客が自由に利用できるドリンクサービスを用意しています。

客室は青と白を基調としたクラシックな洋館の装いで、シャンデリアを配した窓際には優雅なソファが置かれ、レイクサイドの客室からは移りゆく湖の姿を部屋にいながら眺められます。全室にコーヒーセットが完備されており、客室で優雅なティータイムも楽しめます。女性には極上アロマのポーラのアメニティーもうれしいところ。温泉は2016年11月に新設された猫魔離宮宿泊者専用の「虹の森温泉」のほか、青森ヒバの香る貸し切り風呂(有料)、本館・五色の森の内湯・露天風呂も利用できます。

本館・五色の森の露天風呂(写真:裏磐梯レイクリゾート)

夕食は和食・フレンチ・バイキングからセレクト。フレンチは檜原湖を眺めながら黄綬褒章受章シェフのコース料理、和食レストランでは磐梯山を眺めながら会席料理、バイキングでは和洋中約50種の料理が楽しめます。裏磐梯レイクリゾートには東京駅発着の往復バス付きプランもあり、要チェックです。

白を基調とした優雅な客室。シンプルなスタンダードツインでも36平方メートルとゆったりした空間
(左上、右上)フレンチディナーコースの前菜、メイン。コースはカジュアルからプレミアムまで3種類 (下)朝食は和食・洋食から選べる。写真は和食

会津・東山温泉 幽玄な「雪見ろうそく」がともる宿

会津絵ろうそくが彩る鶴ケ城(若松城)。会津絵ろうそくまつり(2月9~10日)

磐越西線を猪苗代駅から西へ30分。会津若松市で開催される「会津絵ろうそくまつり」(2018年2月9~10日)は、会津の伝統工芸品である美しい会津絵ろうそくの魅力を多くの人に知ってもらうために始まったもの。雪景色を美しく照らし出す絵ろうそくの数は約1万本に上ります。

鶴ケ城では、会津本郷焼の瓦燈や会津塗りの燭台(しょくだい)に明かりをともし、御薬園では心字の池を取り囲む竹筒に明かりをともします。ろうそくが雪景色の中で揺らめくさまは幽玄で幻想的です。

会津若松市の会津東山温泉には、江戸時代中期から存在していたとされる国登録有形文化財の宿「向瀧(むかいたき)」があります。宿としての創業は明治6年(1873年)。回遊式日本庭園を囲むように立つ、間取りや工法が異なる全24室の客室は明治から昭和初期までに建てられたもので非日常感たっぷり。春は桜、夏はホタル、冬は「雪見ろうそく」をめでる情緒あふれる宿として知られます。

(左)庭園にともされた雪見ろうそくを客室から。(右)日暮れとともに約100本のろうそくに点灯する(写真:向瀧)

千鳥破風の玄関を入ると、瞬時にタイムスリップしたような感覚。歴史を感じさせる古い調度が並び、アメ色の廊下には数寄屋造りの特徴である木の美しさを見ることができます。

2001年から始まった雪見ろうそくは、毎年12月下旬から2月末まで、中庭に約100本のろうそくがともされます。点灯作業は日暮れとともに行われ、雪で足元が悪い中、急な傾斜のある庭園でスタッフが一つ一つ火をともしていきます。あたりが次第に闇に包まれると、雪を照らす明かりがくっきりと浮かび上がり、周りの部屋の明かりと相まって幻想的な世界が広がります。

中庭に面した百合の間(昭和20年ごろ築、8畳)は建具に凝った客室

雪見ろうそくの季節には特に人気の、中庭に面した客室の一つ「百合の間」(8畳)は書院欄間など建具に凝った部屋です。食事は朝夕とも部屋食、料理はコイのたたきや、6時間煮込んだ会津藩直伝コイの甘煮など、絶品のコイ料理が名物。暖かなこたつで料理に舌鼓を打ちながら窓に映る幻想的な雪景色を眺めるのは至福の時間です。

温泉は自然湧出の自家源泉で、江戸中期、会津藩指定保養所の時代から愛されてきた「きつね湯」、露天風呂感覚の大理石の湯「さるの湯」のほか、予約不要・無料で利用できる3つのレトロな家族風呂があり、いずれも24時間利用可能。宿での湯巡りも楽しみです。

大理石づくり、レトロな「さるの湯」(写真:向瀧)

玄関2階には、1992年に四極通商サミットの晩さん会が開かれた見事な格天井の大広間があり、宿泊客は見学もできます。

冬にだけ出合える雪の絶景の旅に出掛けてみませんか。

水津陽子
 合同会社フォーティR&C代表。経営コンサルタント。地域資源を生かした観光や地域ブランドづくり、地域活性化・まちづくりに関する講演、コンサルティング、調査研究などを行う。