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仮想通貨テーマにアイドル結成 取引の教訓まで歌詞に 海外メディアも注目、入場料も仮想通貨で

2018/1/21

それぞれの担当仮想通貨をイメージしたマスクを着用する

 仮想通貨をテーマとしたアイドルグループ「仮想通貨少女」が誕生した。世界中に仮想通貨の魅力を発信するために活動するという。ブームの波がついにアイドル業界にも押し寄せた格好で世界的にも関心が高い。ライブの入場料や物販も仮想通貨で決済するといい、投機ではなく決済手段としての広がりにつながっていくかも注目だ。

お披露目ライブでデビュー曲「月と仮想通貨と私」を歌った

 仮想通貨少女は2016年から活動するアイドルグループ「星座百景」の派生ユニット。8人のメンバーそれぞれに「ビットコイン」や「イーサリアム」、「リップル」などの仮想通貨が担当として割り振られている。「星座百景」との差別化のため、メンバーはそれぞれの仮想通貨をイメージしたマスクを着用して活動する。

 1月12日、東京都内でお披露目ライブが開かれた。仮想通貨とアイドルという異色の組み合わせに、国内メディアのほかロイターやAFP通信など多くの海外メディアが詰めかけた。グループのプロデューサーは「仮想通貨とアイドルの組み合わせが面白いと思った。構想自体は17年の春からあったが、取引所のテレビCMが流れ始め、世間でも『仮想通貨は怪しい』という声が払拭されたと思い、このタイミングで立ち上げた」と説明した。

 ライブではデビュー曲「月と仮想通貨と私」を披露。歌詞に「予想よりも送金が楽でビビる」といった仮想通貨の魅力や、「いくで、やるで、と買い増しはダメー! 暴落が来るから!」といった取引の教訓を盛り込んだ。

 ライブ後はビットコインの決済限定でグッズが販売された。この日の相場は「メンバー1人とツーショットチェキと握手」が0.001ビットコイン(12日のレートで1700円相当、1ビットコイン=170万円換算)。実際に購入した30代男性は「仮想通貨とアイドルという組み合わせに興味を持ちライブに来た。仮想通貨による決済はスマートフォン(スマホ)だけで完結でき便利」と話す。

 「仮想通貨少女」の給料もビットコインで支払われるという。ビットコイン担当の白浜妃奈乃さんは「給料日の前日は相場が気になる」と冗談交じりに話した。

場内に当日の仮想通貨の相場が掲示される

 決済の際にはビットフライヤーなど複数の仮想通貨の取引所のシステムを使う。グループのプロデューサーは「今後はイーサリアムなど、他の通貨も使えるようにする」と意欲を見せる。

 白浜さんは「仮想通貨はまだまだお堅いイメージがあると思う。歌やダンスを通じて世界中に魅力を伝え、仮想通貨全体の流通量を増やしたい」と今後の意気込みを語る。グループとしては「知名度を高め、海外でライブができるようになりたい」と目標を掲げた。

 会場からは「お披露目ライブをきっかけに仮想通貨に興味を持った」といった声が多く聞かれた。「友人に仮想通貨に手を出さないかと誘われたことはあるが、当時は仮想通貨がよく分からず断ってしまった。自分はイーサリアム担当の天羽あみさんが好きなので、イーサリアムの購入を検討している」(20代の男性ファン)。10代の男性ファンも「仮想通貨は難しい印象があったが、歌として聞くことで身近に思えた。今後勉強していきたい」という。

 グループの立ち上げ以降、金融機関など様々な企業からタイアップの話が数百件来ているという。イベントもこなしつつ、ゆくゆくは世界でライブツアーをしたい。プロデューサーは「目標はピコ太郎さんです」と話す。

(落合修平、村野孝直)

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