厳選3品 写真ライフを楽しくするグッズ
写真撮影を楽しくするグッズを選んだ。撮影のクオリティーが格段に向上するものや、撮影後の楽しみが格段にアップするものもある。実際に試用し、特にお薦めの3品を集めた。
スマホでなめらかな動画を撮る
●Osmo Mobile 2(DJI)実売価格:1万6800円前後(税込み)
写真撮影だけでなく動画撮影もスマホでこなすようになった、という人は多いだろう。ビデオカメラのような圧倒的なズームこそできないが、4K画質に対応して精細感が高まったうえ、何より普段から携帯しているのでいつでも撮影できる、というのが大きい。
ただ、光学式手ぶれ補正機構を備えているスマホでも、歩く際に発生する強い振動や手の大きな揺れは補正し切れない。観光地などで歩きながら町並みを撮影したり、動き回る子どもやペットを追いかけながら撮影すると、映像が大きく揺れて見苦しくなる。安定した映像にするには、撮影者が静止するしかないのがもどかしい。
そのような不満を解消してくれるのが、DJIのスマホ用スタビライザー「Osmo Mobile 2」だ。内部に搭載したセンサーが傾きや動きをリアルタイムに検知し、はめ込んだスマホに伝わるぶれや揺れを大幅に軽減してくれる。ある程度注意しながら撮れば、歩きながらの動画撮影でも揺れやぶれが大幅に抑えられてなめらかに仕上がるのだ。
Osmo Mobile 2は、手元のジョイスティックでスマホの角度が変更でき、ボタンで撮影や停止の操作ができるのが便利。指定した被写体を中央に据えた状態でスマホの角度を自動調整する機能もあるので、自撮り動画も失敗せずに撮れるのが面白い。撮りたい画像に合わせて横位置と縦位置の切り替えも可能だ。
Amazonなどでスタビライザーを検索すると、DJI以外の中国メーカーが作った格安品がいくつかヒットする。だが、18年2月下旬から販売されるOsmo Mobile 2の価格は、従来製品より2万円以上安い1万6800円(税込み)になった。それらの格安品をあえて選択するメリットは少なくなってしまった。これから買うならば、Osmo Mobile 2一択でよいだろう。
お気に入りの写真だけをプリントできる
●スマホ de チェキ instax SHARE SP-3(富士フイルム)実売価格:2万3800円前後
富士フイルムのインスタントカメラ「チェキ」は、写真を撮影するとインスタントフィルムにプリントできる点が若年層を中心に人気を集めている。だが、誰もが手持ちのスマホで写真を撮る時代になり、「わざわざチェキを使うのではなく、スマホで撮った写真をチェキフィルムにプリントしたい」というニーズが増加。それに応えるべく登場したのが、スマホ用のワイヤレスプリンター「スマホ de チェキ」だ。
スマホ de チェキが優れているのが、ワイヤレスで扱える手軽さ、小型軽量で持ち運びしやすいこと、バッテリー内蔵で屋外でも使えること、必要な写真を選んでプリントできるムダのなさだ。スマホに専用アプリを導入してからWi-Fiでスマホと接続し、撮影した写真のなかから好きなものを選んでワイヤレスで簡単にプリントできる。インスタントカメラのチェキは、シャッターを切ったらたとえ失敗写真でも即プリントされて用紙をムダにする欠点があったが、スマホ de チェキは必要な写真を必要な枚数だけプリントできるのが魅力だ。
スマホ de チェキは、2014年発売の初代モデル「SP-1」から数えて3代目になるが、SP-3は印画紙を正方形に拡大した新しい1:1のスクエアタイプのチェキフィルムに初めて対応したのがポイントだ。
これまで、スクエアタイプのチェキフィルムを扱えるのは、デジカメ一体型のチェキ「SQ10」しか存在しかなった。カメラ機能を省いてプリンターに特化し、SQ10の不満を解消したのが、今回オススメするSP-3といえる。デザインも都会的で洗練されたものになり、イベントや飲み会などに積極的に持ち歩いてプリントしたくなる。
SP-3の発表と同時にアプリが改良され、InstagramやGoogleフォトにアップロードした写真を直接プリントできるようになったのが便利だ。特に、Googleフォトと連携できるようになったことで、過去にパソコンに撮りためた写真も外出先でプリントできるのがありがたい。
おしゃれなカメラストラップ
●サクラカメラスリング(Sakura Sling project)実売価格:1万4800円前後
運動会などの撮影では、高性能のデジタル一眼レフカメラと大口径のズームレンズを組み合わせて撮影に臨むケースも多い。だが、カメラとレンズを合わせれば重量は2~3kgにもなり、長い時間肩や首から提げているとストラップが食い込んでつらい思いをする。
そのような重量級のカメラを使っている人に薦めたいのが、異色のカメラストラップ「サクラカメラスリング」だ。その名の通り、赤ちゃんを抱く際に使うスリング(抱っこひも)にヒントを得た製品で、美しい絵柄が印刷された柔らかい素材のスリングにカメラを固定する仕組みだ。一般的なストラップと比べて幅広なので、カメラやレンズの重さが広い範囲に分散され、体に食い込むつらさを軽減できる。
素材自体はとても薄いが、強度のあるポリエステルでできているので、重量のあるカメラやレンズを装着しても容易には破れない。スリングは2種類の異なる素材を縫い合わせてできているので、枝などに引っかけて片方の素材が破れても、もう片方の素材でしっかり保持できるように工夫されている。2種類の素材は異なる柄を組み合わせているが、これは組み写真に発想を得たという。
スリングにはファスナー付きの小物入れが設けられ、メモリーカードやレンズキャップなどが収納できる。スリングでカメラをぐるっと包めばカメラを保護できるので、ケースなどを使わずにバッグにサッと収納できるのも便利だ。
スリングは華やかな色や柄のものが多いが、迷彩色など男性でも似合う柄も用意している。カメラを提げている際の負担を軽減したいという人だけでなく、「カメラメーカーのロゴがデカデカと入っている付属ストラップは使いたくない」と考える人にもお薦めだ。
(日経トレンディネット 磯修)
[日経トレンディネット 2017年12月14日付の記事を再構成]
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