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食の達人コラム

もう一度食べたい絶品カツ丼 秘伝ソースの正体とは? カツ丼礼賛(12)

2018/1/19

 これまで様々な地域のカツ丼を紹介してきたが、なかなか十分には紹介しきれなかった。そこで2018年最初の今回、これまでの地域で紹介できなかった珠玉のカツ丼の数々を紹介してみたい。

 最初は北海道から。

 北海道の主流は玉子とじカツ丼だが、一部限定的にしょうゆ味の非玉子とじカツ丼エリアがある。玉子とじカツ丼の具にはタマネギ以外にタケノコとシイタケが一般的に使われることが多い。北海道以外では青森の一部でも使われることが確認できているが、それ以外の地域ではほとんど見たことがない、独特の具材だ。

玉子とじに黒コショウが効いているコショウカツ丼

 見た目は普通のカツ丼と変わらないので紹介を見送ったが、とても記憶に残る味わいのカツ丼が、道北の稚内市の南東方向に立派なホタテ貝で有名な猿払(さるふつ)村にある。北海道ローカルの某番組で、全道各市町村の住民にヒアリングして、そのまちでおいしいお店をランキング形式で紹介する企画があるのだが、そこで紹介されたのが「笠井旅館」。その食堂がお昼の2時間ほどだけ営業している。

 そばとカツ丼がおいしいとのことだったが、実際カツ丼を食べてみると、黒コショウがかなり効いている。とんかつの下味に強めに使われているのだろうが、タケノコ・タマネギが入り、評判のそばのだしもしっかりとしている、クオリティーの高いカツ丼に、味のアクセントとして黒コショウが効いている「コショウカツ丼」ともいうべき逸品だ。

「一福」のカツ丼はしょうゆベースのたれで甘辛い

 また玉子でとじない、しょうゆベースのたれで、うな丼や豚丼に近い味わいの甘辛いカツ丼が、名寄市、浦河町、訓子府(くんねっぷ)町に存在するのだが、実は訓子府に隣接する置戸(おけと)町にも同様のカツ丼がある。昭和27年創業の老舗「一福」はその代表的な一店だ。

 ご飯の上にノリがちりばめられ、甘辛い味付けのたれをくぐらせたカツがのったシンプルなものだが、なんともバランスのいいカツ丼。衣の歯触りも心地よい。

三色ナルトが特徴の札幌「銀星食堂」のカツ丼

 もう一軒、印象的だった店を紹介したい。

 札幌の「銀星食堂」は札幌駅近くながら昭和な雰囲気の老舗食堂。昭和41年の創業。デカ盛りでも有名だが、カツ丼もしっかりうまい。タマネギ、シイタケに加え、北海道限定の三色なるとのきざみが入っている。

 カツ丼にナルトが入ること自体珍しいが、三色ナルトとなるとかなり希有。味とともにビジュアルも印象に残るカツ丼だ。

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