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パナソニック「G9 PRO」 圧巻のハイレゾ撮影

三井公一の最新デジカメ撮って出し

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NIKKEI STYLE

日経トレンディネット

パナソニックのミラーレス一眼「LUMIX G」シリーズに新たなフラッグシップモデル「LUMIX DC-G9」(以下、G9 PRO)が登場した。もう一つのフラッグシップモデル「LUMIX DC-GH5」(以下、GH5)が動画を重視しているのとは対照的にスチル機能を強化。高解像度の写真が撮れる新搭載のハイレゾモードを中心に画質と使い勝手をチェックした。

8枚の写真を合成するハイレゾモードが圧巻

2017年3月に登場したGH5は、ズバ抜けたムービー機能が目立った機種だが、2018年1月25日に発売するG9 PROのターゲットは、ずばりプロフェッショナルフォトグラファーである。心臓部となる有効2033万画素のLive MOSセンサーこそGH5と同じだが、センサーに反射を防ぐARコートを施すことでフレアを抑制するといった改良が図られた。

さらに、約8000万画素相当の高解像度の写真が得られる新搭載のハイレゾモードも圧巻だ。ボディー内手ぶれ補正機構を利用し、センサーを細かく動かして合計8回の連続撮影を実行し、2033万画素の4倍となる約8000万画素相当の画像を生成するものだ。ブツ撮りや建築物など、動きがない被写体を記録するのに限った機能だが、圧倒的な精細感は実に見事である。

G9 PROの特徴はそれだけではない。動体撮影にも強くなったのだ。センサーの読み出し速度が向上したことで、2033万画素のフル画素のままオートフォーカス追従で約20コマ/秒もの高速連写が可能になった。オートフォーカス固定ならば約60コマ/秒と、驚異的な連写が可能。しかも、パナソニックのお家芸ともいえる「4K PHOTO」を高画素化した「6K PHOTO」も搭載しているので、一瞬のシャッターチャンスにもめっぽう強い。静物にも動体にも対応できるスキのないマイクロフォーサーズ機といった印象だ。

ファインダーは精細、倍率を任意に選べる

使いやすさも素晴らしい。ミラーレス一眼は、デジタル一眼レフよりもボディーを小型軽量化できるのが利点だが、高画質のレンズは大きく重くなる傾向にあり、ボディーとレンズのアンバランスさを感じることも多い。G9 PROは、グリップを握りやすく滑りにくい大型タイプとし、しっかりとカメラをホールドできるようにしたのは評価できる。

大きく見やすいOLED(有機EL)パネルを搭載したファインダーも好印象だ。約368万ドットと表示がきめ細かいうえ、応答速度の速い有機ELパネルなので、被写体をしっかりと捉えることができた。120フレーム/秒で書き換えられるファインダー像はタイムラグが少なく、動体の撮影でも有利に感じた。ファインダーの視野率はほぼ100%だが、ファインダー倍率を任意に変更できるのが気に入った。標準だと0.83倍だが、0.77倍や0.7倍にも変更できるので、撮影スタイルやメガネの有無で調整できる。

 撮影例

撮像素子は有効2033万画素の4/3型Live MOSセンサーで、ローパスレス構造だけに描写は緻密だ。色づいた木々の葉も1枚1枚をしっかりと解像している。色再現も見た目に近く、好印象である。

上野の西郷さんの銅像を撮ったカットだが、質感再現が実に見事である。フルオートでも、フォーカスから露出、ホワイトバランスまでそつなくこなすのがG9 PROだ。

GH5と同様に、ヴィーナスエンジンの働きにより細かい被写体に出る色モアレを除去してくれる。高感度ノイズの抑制とディテールの向上も両立しており、高感度もISO3200くらいまでならば安心して使える。

プロも満足できる1台

いただけなかったのは、モードダイヤルの下半分に収まっているドライブモードダイヤルだ。表示が小さくて視認性が低いのと、ダイヤルを操作した際のクリック感がイマイチだと感じた。この点を除けば、熱心な写真ファンも満足できる機種だといえよう。

高精細な撮影はハイレゾモードでこなし、動体などの撮影は高速連写でサラリとやり遂げる。G9 PROは、ハイアマチュアの趣味だけでなく、プロが仕事で使えるハイエンドミラーレス一眼の一番手に躍り出たカメラといえる。

 撮影例

二子玉川の河川敷から楽天本社方面を遠望する。ビルの窓のひとつひとつから、手前に生える木の葉まで、安定感のある写りである。よく晴れた日の撮影のため、やや揺らぎが入っているが、ローパスフィルターレスセンサーのヌケ感がよく出ている。

オートフォーカス追従で約20コマ/秒もの高速連写が可能なG9 PROは、スポーツなど動体撮影に向いている。望遠撮影に強いマイクロフォーサーズ規格のメリットを生かして、超望遠で動体撮影を楽しむのもよいだろう。6K PHOTOによるイージーな撮影も興味深い。蛇口からほとばしる水を高速連写で撮ってみた。

よく効くボディー内手ぶれ補正機構「Dual I.S.2」のおかげで、夜間の手持ち撮影も安心である。

定評のあるモノクロームモード「L.モノクローム」もしっかり搭載している。しっとりとしたトーンは実に美しい。さまざまなクリエイティブコントロールやフォトスタイルが搭載されているので、ビギナーが使ってもいろいろな写真表現が楽しめるだろう。

久しぶりに訪れた富士スピードウェイから冠雪した富士山を撮った。G9 PROを手に、さまざまな場所で10日間ほど撮り歩いたが、使いやすさと写りには感心した。ボディーは持ちやすく、大きいファインダーは見やすく、オートフォーカスと連写は高速でストレスとは無縁だった。しかも、メカシャッターでの撮影でもとても静かだし、シャッターボタンのフィーリングも軽くてよかった。もっといろいろなレンズを使って撮ってみたい!と思わせる会心のマイクロフォーサーズ機だと感じた。

三井公一
 フォトグラファー。iPhoneで独自の世界観を持つ写真を撮影している。2010年6月新宿epSITEで個展「iの記憶」を開催。同年10月にはスペインLa Panera Art Centerで開催された「iPhoneografia」に全世界のiPhonegrapherの中から6人のうちの1人として選ばれる。

[日経トレンディネット 2017年12月21日付の記事を再構成]

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