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エイチ・アイ・エスの沢田秀雄氏

エイチ・アイ・エスの沢田秀雄氏

沢田秀雄氏がエイチ・アイ・エス(HIS)の会長から、兼務の形で社長に「復帰」して1年がたちました。沢田氏は、経営者としての出発点でもある旅行事業で落ち込んだ収益の回復やオンライン旅行会社への転換を目指していますが、その取り組みは何合目まで来たのでしょうか。今回はHISの「内なる改革」について改めて語ってもらいました。

赤字部門や無駄な事業、全部切った

僕が社長に復帰して1年、HISの2017年10月期の連結売上高は6060億円と前の期より15.7%増えました。営業利益は11.5%増の159億円、経常利益は2.3倍の196億円、純利益は132億円で約50倍になりました。

16年10月期からリストラ費用を計上していたので、純利益はぐんと伸びました。営業利益や経常利益の予測は17年10月末に下方修正しましたが、通期の結果としては増収増益でした。下方修正したのは、大型台風などの悪天候や九州全体の観光の回復の遅れで、ハウステンボスの入場者数が予想より少なかったからです。この1年で赤字の部門とか部署とか、無駄なものは全部切ったので、18年10月期は本格的なV字回復になるでしょう。

決算では、僕は手元に残るお金を最も重視します。手元にいくらあるかが企業会計の本質で、他の数値はいくら良くても大した意味はないと思うんです。売り上げがいくら増えても、純利益が減ったら、会社が生んだ価値が前の年より減ったということですよね。

社長に戻ったとき、HISは組織に無駄があり、赤字のビジネスを抱え、決算が「上げ底」みたいになっている部分がありました。

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