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株主優待「お楽しみ感」増す 記念優待は内容も充実 実質利回りも魅力、一方に廃止の動きも

2018/1/21

 新年に入っても、先高期待が強い日本株。2~3月は決算期末で株主優待の権利を確定する企業が多く、新たに株を買いたいと考える投資家には格好の時期だ。株主優待の実施企業は増加の一途をたどり、個人の安定株主の獲得に向けて記念優待を実施したり、長期保有の投資家を優遇したりする動きも広がる。最新の株主優待事情を探った。

 「5000円相当の商品詰め合わせももらえてうれしい」。株主優待に積極的な銘柄を好む個人の間で昨年話題を集めたのが、アサイードリンクなどを販売するフルッタフルッタだ。創業15周年の記念優待として、9月末時点で単元株の100株以上を持つ株主に、アイスなど自社商品の詰め合わせを送った。

■記念優待の提供企業広がる

 通常の株主優待では、同社のオンラインショップで使える4000円分のクーポンを提供している。昨年は記念優待の商品詰め合わせを加え、9000円相当を手にできた計算だ。

 創業や上場から何周年といった節目に、通常の優待とは別に記念優待を提供する企業がじわりと広がっている。野村インベスター・リレーションズ(IR)によると、昨年は11月中旬の段階で23社。3年でほぼ倍増した。ミサワホームは創立50年を記念し、住宅の購入やリフォームを注文した株主に対して、建物の本体価格や工事代金の割引率を引き上げた。

 経営の節目で株主に還元するには記念配当という選択肢もあるが、「記念優待はより特別な印象を投資家に与え、特に個人株主の受けが良い」(野村IRの福島英貴氏)。株主優待は海外投資家が対象外のケースも多く、配当と比べて企業側のコスト抑制にもつながりやすいという。

 記念優待の導入は、会社ごとに定める割当基準日の前に発表することも多い。魅力的な優待内容と判断したら、優待の権利を実際に得られる基準日の3営業日前までの機会をうまく捉えて投資すると良いだろう。

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