趣味のサークルで多様な人たちをまとめた経験もアピールポイントに=PIXTA

例えば、社外での勉強会やセミナーの幹事。ビジネスの汎用スキルや自己啓発をテーマとした内容であれば、幅広い業種・職種の参加者と交流し、調整や交渉をしているはずです。また、スポーツ、カルチャーなど、趣味のサークルやコミュニティーのリーダーとなれば、さらに幅広い層の参加者をとりまとめることになるでしょう。

NPOやボランティア活動でのリーダーやコーディネーターであれば、学生や高齢者の参加者とコミュニケーションをとることもあるのではないでしょうか。

多種多様なバックグラウンドや価値観を持つ人々が集まる場で仕切り役を務めるということは、コミュニケーション力、調整力、交渉力などを包括した「マネジメント力」を発揮していると想像できます。こうした社外活動の経験がプラス評価され、会社での管理職経験がないにもかかわらずマネジメント職として採用された事例をいくつか見てきました。

社外活動でのマネジメント力をアピールする場合、「どのような手法で」「どんな工夫をして」も具体的に伝えられるとなおよいでしょう。

Aさんの場合は、会社員として働くかたわら、休日には母校である高校でスポーツチームのコーチを務めていらっしゃいました。コーチに就任したときは、そのチームは弱小。「負けグセ」がついていて、部員たちの間には「自分たちには無理」というあきらめムードが漂っていたそうです。

そこでAさんは、部員一人ひとりと面談し、「自分が自信を持っていることは?」「やりたいポジションは?」「どんな練習が好きか?」など丁寧にヒアリング。それを踏まえて、ポジションを変更したり、メンバーがそれぞれの強みを生かせるような練習メニューを取り入れたりしたのだそうです。その結果、チームは力を付け、モチベーションも上がり、試合に勝てるようになったのだそうです。

Aさんはこのエピソードを、採用面接で語りました。すると「自社の若手メンバーの育成にも生かせそうな経験」と評価され、マネジャーとして迎えられたのです。

Aさんの場合は学生のコーチでしたが、社外のスポーツチーム、あるいは趣味のサークルやコミュニティー、NPOなどでのボランティア活動などに参加し、そこでリーダー的な役割を務めていらっしゃる方もいらっしゃるのではないでしょうか。それも採用面接でのアピール材料になり得ますので、ぜひ活用してください。

マネジメント理論を学習しておくのも有効

マネジメントへの興味や意欲があるなら、その裏付けとして「マネジメント理論」「マネジメント手法」の知識を身に付けておくのも手です。

次のページ
マネジメント経験は異業界でも応用できる
ビジネス書などの書評を紹介
ブックコーナー ビジネス書などの書評はこちら