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TUMIのビジネスリュック ブリーフでも違和感なく

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日経トレンディネット

仕事でも違和感なく使える最新ビジネスリュックを紹介する特集。ザ・ノース・フェイス吉田カバンに続き、最終回で取り上げるのはビジネスパーソンから幅広く支持されているTUMI(トゥミ)の3モデル。それぞれタイプは異なるが、どれもトゥミらしく、カジュアルになりすぎずビジネスにも対応できる仕上がりになっている。

リュックでもブリーフでも違和感なく

日本でよく見かけるビジネスバッグは3wayが多い。この場合、リュックをメインに考えるか、ブリーフケースをメインに考えるかで選ぶべき3wayバッグのデザインが決まり、そのどちらを選んだかが見た目の特徴として出やすい。つまり、リュック、ショルダーバッグ、ブリーフケースの使用形態のどれかが不自然に見えやすいのだ。

トゥミの「HARRISON/コンバーチブル・ブリーフ」は、メインにナイロン生地を、要所に革を使ったエレガントな3wayバッグ。この製品はリュックにしてもブリーフケースにしても、見た目に無理がない。ブリーフケース用のハンドルが収納できないにも関わらず、リュックとして背負っても、ブリーフケースとして手に持っても、スマートに見えるから驚く。

スマートに見えるポイントは大きなポケット

リュックとして背負っても、ブリーフケースとして手に持っても、スマートに見えるポイントは、表面にある2つの大きなポケットがカバン中央にシンメトリー(対称)に配置されているからだろう。そのため、このポケットにもタテでもヨコでもスムーズにアクセスできるのだ。その一方で、表面のポケットは上がオーガナイザー、下はキルティングによるデジタル機器保護用ポケットとして使い分けられるように作られているのがうまい。

見た目はややカジュアルに思えるのだが、かばんの形がピシッと決まるシェル型なので、服装を選ばず、かしこまったビジネスシーンにも持っていける柔軟性も魅力だ。

また、ファスナーの開閉が驚くほどスムーズで、背中に背負ったままでもファスナーが引っ掛かったりせずにスムーズに開閉できる。メインコンパートメントは開口部が大きく開くためアクセスしやすいし、薄マチのように見えて意外に収納力がある。

もう一つのコンパートメントはキルティングの内装でPCを保護するポケットを装備。表面のポケットとともにデジタル機器への対応も万全だ。背負って使う場合、ネームタグがかばんの底側に来るのだが、このタグにマグネットが仕込まれていて、カバンの底部に固定できる工夫が面白い。こういうディテールをおろそかにしないのがトゥミらしさだと思う。

アスレジャー層に向けた機能満載の3wayバッグ

トゥミがアスレジャー(アスレチックとレジャーを組み合わせた造語)層に向けて作ったというスポーティーテイストの3wayバッグが「TAHOE/スリー・イン・ワン・ブリーフ」。スポーティーテイストとはいえ、そこはトゥミらしく、カジュアルに行き過ぎず、タフなイメージを出しつつも品良くまとめている。

リュック用ストラップも、ブリーフケース用ハンドルも、ショルダーストラップを付ける金具も全て収納できるので、3wayというより、商品名通りの「3in1(スリー・イン・ワン)」。それぞれの機能をしっかり使えるようになっているのが特徴だ。

表面に用意された3つのファスナーポケットは、タテでもヨコでも使えるように浅めに作られていて、背負った状態でも片腕をストラップから外せばアクセス可能。ブリーフケース用のハンドルを収納するオープンポケットはマグネットで留められていて、内容物の落下を防ぐ。

メインコンパートメントはマチ幅が広く、タブレットなどを収納できるパッド付きのポケットも装備。背側にはPC収納スペースを装備する。そして、B4ファイルもラクに入る大きさで、ノートパソコンも15インチクラスに対応するなど、ビジネスバッグとしての機能が豊富なのは、さすがトゥミといったところか。

ポケットだけでも驚きの収納力

トゥミの「VOYAGEUR/『カレー』バックパック」は、軽量ナイロンを使った軽快なバックパック。カジュアルなデザインだが、15インチのノートブックPCの収納に対応し、表面と左右の3方向にマチ幅を取ったファスナーポケットを装備。歩きながらのモノの出し入れも可能なビジネス対応リュックなのだ。カラーバリエーションも豊富で、全体に丸みを帯びた形状は女性向きだが、年配の男性がスーツに合わせることもできそうだ。色によってイメージがガラリと変わるので、用途や好みに合わせて選びたい。

とにかくマチ幅があり、大きく口が開く3つのファスナーポケットが便利。身の回りや仕事で使う小物類は、このポケットだけで収まってしまうほどだ。特にサイドのポケットは、背負ったまま手を伸ばすだけでもアクセス可能。

メインコンパートメントと背面のPC用スペースが別室になっていたり、メインコンパートメントの開口部が大きく開いたりと、バックパックに求められる機能は漏らさず搭載している。気軽に使えるデザインと軽量さで、ビジネスから旅行まで幅広く対応するのがこのバッグの何よりの特徴だろう。

(ライター 納富廉邦)

[日経トレンディネット 2017年12月18日付の記事を再構成]

定番3ブランドの新ビジネスリュックをチェック
上 ザ・ノース・フェイスの新リュック 自立し収納も多彩
中 吉田カバンのビジネスリュック 出し入れの仕方に工夫
下 トゥミのビジネスリュック ブリーフでも違和感なく

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