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即時買い取りのメルカリとCASH 査定額に5倍の差も

日経トレンディ

2018/1/15

日経トレンディ

スマホで不用品の写真を撮るだけで、査定額が瞬時に提示され、発送前にお金を受け取れる――。そんな驚きの新サービスが「即時買取アプリ」だ。バンクの「CASH」が先駆けとなり、メルカリも「メルカリNOW」で追随した。ネットフリマとは違い、購入者とのやりとりといった手間は一切不要。圧倒的な手軽さとスピード感が人気の理由だ。

買い取りまでの手順は、CASHもメルカリNOWも基本は同じ。アプリ上で商品のブランドやカテゴリーを指定し、コンディションを3段階から選択。そして、スマホのカメラで写真を撮るだけで査定額が提示され、納得したら売るだけだ。あとは無料集荷を依頼し、商品を渡せば完了する。

使い方(CASHの場合)

CASHとメルカリNOWを比べると、使い勝手ではCASHがリード。対象商品はどちらもアパレルが中心で、有名ブランドをカバーしているが、CASHのほうがより幅広く対応している印象。アパレル以外にスマホなども一部対象になる。

■査定額が大きく異なるケースも

肝心の査定額はどうか。メンズアパレルで試したところ、TATRASのダウンジャケットがメルカリNOWで1万円超となるなど、意外にも大手買取店の店頭査定を上回るケースもあった。2社で比べると、メルカリNOWで1万円超だったTATRASは、CASHでは3000円に。だが、FIDELITYのピーコートはメルカリNOWでは2350円だったのに対し、CASHでは3600円と逆転。商品によって査定額に違いが出た。これは、CASHが中古市場の流通価格を参照するのに対し、メルカリNOWは主に同社のフリマでの売買価格を参考にするなど、指標が異なるためだろう。メルカリ内で人気のブランドなどは、メルカリNOWのほうが一般的な買取相場より高く査定される可能性もある。

TATRASのダウンジャケットはメルカリNOWで1万円超の高額査定。新品購入時の価格は、9万円強だった
メルカリNOWでは、セリーヌのトートバッグで材質の選択肢がなく、査定額が低くなったと考えられる

気を付けたいのが、ブランド品の場合だ。ブランド買取専門店に比べ、どちらも大幅に低いケースが目立った。そもそも査定額はどちらも2万円が上限。ブランド品の中古価格は定価の2~4割程度といわれ、買取価格はそれ以下になる場合が多い。即時買取アプリは、10万円超の高額品を売るには向かないことは覚えておきたい。

[注]サービス内容や査定額はすべて17年12月中旬時点のもの。店舗での買い取り価格の例は、都内の大手ブランド品買い取り店や家電リユースショップで査定したもの。また、フリマアプリの販売価格の目安は、フリマアプリやオークションの相場を比較できる「オークファン」でフリマアプリの中古品を対象として調査し、日経トレンディ編集部でまとめた。

(日経トレンディ編集部)

[日経トレンディ2018年2月号の記事を再構成]

日経トレンディ 2018年 2 月号

著者 :
出版 : 日経BP社
価格 : 600円 (税込み)


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