通勤シーンでも珍しくなくなったビジネスリュック。この特集では定番ブランドの注目モデルを紹介する。前回のザ・ノース・フェイスに続き、今回取り上げるのは、幅広い世代に人気の吉田カバンの3モデル。どれもバッグ内へのアクセスに工夫が施されている。
スーツに似合うビジネスリュック
ビジネスパーソンをはじめ、幅広い年齢層に支持を得ている吉田カバンは、米国空軍のフライトジャケット「MA-1」をモチーフにした「TANKER」シリーズをはじめ、およそ200ものシリーズがある。その中で、運ぶ・持つ(LIFT)というかばんの本質を軸に作られたのが「LIFT」シリーズ。「PORTER LIFT DAY PACK」はシンプルなデザインの薄マチでスーツに合うし、電車などでの通勤時にも邪魔にならない、まさにビジネス仕様のデイパックだ。

表地にはタテ糸に210デニールのナイロン糸、ヨコ糸に複数の中空状繊維をより合わせて紡績した「強合撚ナイロン中空糸」を用いた超高密度ナイロンツイルを採用。ボリューム感があるのに軽いかばんに仕上がっている。シルクのような品の良い光沢感があるのも、この素材の特徴。裏面にPVC加工が施されているので、水滴が中に染み込みにくいし、ハリ感が出てかばんの形をスッキリと整えている。カジュアルになりやすいナイロン製のデイパックなのに、ビジネス向きのシャキッとした雰囲気があるのは、その素材とデザインの合わせ技だろう。
背負っても持っていても開けやすい
このバッグのデザイン上の特徴にもなっている斜めのファスナーは、肩にかけたままでも中の物が取り出しやすい仕様だ。しかも、このポケットにはマチが付いているので、それなりに厚みがあるものも収納可能。