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「億ション」が都心部に次々、買うのは誰? 職業は

2018/1/9

不動産経済研究所の松田忠司主任研究員は、「少子化といっても、利便性の高い東京都心部の高額物件の人気はどんどん高くなっています。17年は下がるとの見方もありましたが、首都圏のマンション価格はなかなか下がりません。東日本大震災や東京五輪の影響で人件費が高騰しているのも一因です」という。18年も需要は底堅いようだ。

分譲戸数の半分以上が「億ション」のブリリアタワーズ目黒(東京都品川区)

松田氏は「東京都心部と横浜市の中心街で億ションの供給は増えていて、今後も人気の再開発物件などは強いでしょうね。株価の上昇もあり、富裕層は潤っている。ただ、投機的な不動産投資というよりも実需に近い側面もあるようです」という。80年代後半のバブル期と様相は異なるが、億ションの人気は当時を上回る勢いだ。

実際、どんな職業の人が億ションを購入しているのか。野村不動産が販売し、17年末に入居が始まった「プラウド六本木」(東京・港、総戸数35戸)。価格は2億円台から、最高で14億3千万円と、国内最高クラスの物件だ。

プラウド六本木があるのは、地下鉄六本木駅から徒歩4分の閑静なエリアで、専有面積100~300平方メートルと間取りが広く、3種の天然石を外壁に用いるなど、内外装にもこだわったという。平均4億円ともいう高額物件にもかかわらず、ほぼ完売した。

購入者の内訳は、経営者・役員が62%、医師や弁護士など資格保有者19%、会社員13%だという。年収は3000万円超が大半で、1億円以上が22%を占める。もとの住所も半数が同じ港区だ。

■購入者、40代までが多い

国内最高クラスの億ション「プラウド六本木」=野村不動産提供

年齢層は意外に高くなく、40代までが37%、50代まで22%、60代まで19%だという。業界関係者によると、トップクラスの億ションを購入するのは、大半がベンチャーの起業に成功したIT分野などのオーナー経営者や役員だ。アジア系の資産家からの投資について、野村不動産は「着実に増えているのではないでしょうか。ただ、当社の物件ではそれほど多くありません」という。他の不動産大手も、「以前、中国系投資家によるマンションの『爆買い』が話題になりましたが、実際にはそれほど多くありません。物件にもよりますが、5~10%ほどではないでしょうか」という。

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