■ボウタイ
蝶ネクタイの色は黒
いわゆる「蝶(ちょう)ネクタイ」で、色は黒です。ドレスコードで「ブラックタイ」は「タキシード着用」を意味するように、黒のボウタイはタキシードの象徴的存在です。
幅広いものから細いものまでありますが、フォーマル用はリボンの幅が6~7センチメートルのものが一番合わせやすくお薦めです。
リボンの端が尖っている「ポインテッド」と呼ばれるタイプはややカジュアルですが、たいていの場面に使えます。
■スタッドボタンとカフリンクス
素材はオニキスか黒蝶貝で
たいてい一組セットで売っているフォーマル用のアクセサリーです。色は必ず黒。素材はオニキスか黒蝶貝を選びましょう。
本来シャツは下着です。このため、「フォーマルの際は下着のボタンを見せるべきではない」として、シャツをエレガントに見せる宝飾品として使われるようになったのが「スタッドボタン」です。比翼仕立てでないシャツの場合は必ず用います。
市販のタキシード用シャツのなかには、あらかじめスタッドボタンらしきものが付いているものもありますが、それらの多くはプラスチック製です。オニキスや黒蝶貝を使った『本物』を揃えておきましょう。
カフリンクスはドレスシャツの袖(カフ)を留めるためのボタンです。日本では「カフスボタン」「カフス」とも呼ばれています。
■靴
定番はオペラパンプス
タキシードに合わせる靴の定番のようにいわれるのは「オペラパンプス」と呼ばれる、エナメルでできたリボン付きのひも無しの靴です。しかし、この靴でなければダメというわけではありません。
オックスフォードでも大丈夫
一般的に「オックスフォード」と称される靴のタイプ、具体的には内羽根式(靴紐を通すための穴をあけた「羽根」が甲革と一体化した形状)のストレートチップ(つま先に横一文字のラインが入ったデザイン)かプレーントゥ(つま先に何も飾りがないデザイン)であれば大丈夫です。
正式には素材はエナメルですが、通常のパーティー程度のときは、きちんと磨いた黒の表革のものであれば十分です。

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