Men's Fashion

ここに注意! 大人の常識「タキシード」をあつらえる

できる男のスタンダード講座

プレゼンスコンサルタント 丸山ゆ利絵

2018.1.21

夜の礼装として「燕尾服(えんびふく、テールコート)」に次ぐ格式を持つ「タキシード」。そのスタンダードはきっちりと決まっているとはいえ、いざ自分のタキシードを選ぼうとすると、意外と迷うポイントも多いようです。前回掲載「タキシードをそろそろ一着 大人の準礼装をさらりと」に引き続き、「大人の男性」の常識ともいうべき、タキシードをあつらえるにあたっての注意点と、揃(そろ)えるべきアイテムの選び方を説明します。

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■ジャケット

ピークドラペルは英国スタイル。ショールカラー(トップ画像参照)は米国スタイル

襟はショールカラーかピークドラペル
襟が「拝絹(はいけん)」と呼ばれる光沢のある別布で覆われているのがタキシードの特徴で、形状には2種類あります。ショールカラー(ヘチマ襟)は優しい表情、ピークドラペル(剣襟)は威厳のある表情になります。
どちらを選ぶかは好みですが、ショールカラーは米国スタイルで好まれ、英国スタイルではピークドラペルが好まれる傾向です。またピークドラペルのほうがよりフォーマルのイメージがあるので、儀礼的な場面が多い人には使い勝手はいいでしょう。あとは顔や体形との相性もよく見て選びましょう。

色は黒かミッドナイトブルー
フォーマルウエアは黒が基本です。黒以外のタキシードはややカジュアルで屋外のパーティーなどに着ます。ただ、「ミッドナイトブルー」という黒に近い濃いブルーは別格で、フォーマルの席で通用します。黒より深みがあるとのことから、ファンの多い色です。

ボタンはシングルの一つボタン
ボタンを2列に配置した「ダブルブレスト」も可ですが、最初はオーソドックスなシングル一つボタンがおすすめです。